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「交響曲」というジャンルを今日の我々が考えている意味でモーツァルトの作品に当てはめようとすれば混乱が起きる。 その事情については「モーツァルト事典」をはじめとする多くの本に書かれてあるが、要するに「モーツァルトの時代におけるシンフォニーの意味が(ベートーヴェン以降の)今日のものとは違っていた」というわけである。 それは「大規模な作品の導入の曲」としか見なされていなく、たとえばオペラの序曲はまさにそれにピッタリのものである。 また、たとえば1783年3月23日のブルク劇場における音楽会では、「ハフナー・シンフォニー K.385」がコンサートの最初と最後に(分割されて)演奏されたというが、これこそシンフォニーが単に「導入の役割」としか見なされていなかった具体的な例であるといえよう。ここでは(音楽の素人である)編者は入手したCDをよりどころに、「シンフォニー」や「交響曲」と書かれてある曲をすべて、以下のように成立順に紹介する。 したがって「えっ、これも交響曲と言っていいの?」と驚かれないように。
第2番(K.17)と第3番(K.18)は偽作なので、以下のリストからはずしてある。
CD [ポリドール FOOL-20364] t=14'50 ホグウット指揮AAM |
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