17 age |
61 5 |
62 6 |
63 7 |
64 8 |
65 9 |
66 10 |
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68 12 |
69 13 △ |
70 14 |
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90 34 |
91 35 |
92 |
交響曲 第9番 ハ長調 K.73
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自筆譜の表紙に本人の手で「シンフォニー」と書かれてあるほか、レオポルトのらしい筆跡で1769年とある。 そのため、ケッヘルは K.73 として整理したが、アインシュタインはメヌエット楽章をもつことに注目し、第3版で1771年の作として K³.75a を与えた。 しかし第3楽章のスケッチが「20のメヌエット」(K.103 / 61d)の余白に書かれてあることがわかり、第6版ではもとの1769年説を支持した。 プラートによる筆跡研究の結果もそれを裏付けているという。 タイソンは年代不明としながらもザルツブルク製の紙が使われていると結論。 そうすれば、この年の12月13日に出発するイタリア旅行の前に書かれ、「カッサシオン」(K.63)と同時期に位置づけられるのだろうか。
第1楽章はトランペットとティンパニを加えた華やかな序曲の雰囲気がある。 第2楽章ではトランペットとティンパニが降り、オーボエがフルートに替わり、「美しいカンタービレ」となっている。 ザスローによれば、第3楽章メヌエットでは「ヴィオラ声部が単純に低音ラインをなぞってゆくことから、この楽章が舞踏場に起源をもつことを示唆している」という。 終楽章は第三者の筆跡で「Allegro Molto」とあるものが、新全集では「Molto Allegro」となっている。 軽快な宮廷ダンスのガヴォットあるいはコントルダンス風のロンドであるが、ザスローは176小節のところ少年作曲家が8つのパッセージを合計72小節しか書いていないことに注目している。
彼は目配りの利く写譜家がそこから楽章全体をつなぎ合わせられるよう、これらのパッセージに1から20までの番号を振っている。
(中略)
時間と紙、インクを節約するこの方法は、ヴォルフガングが楽譜へと書きとめるにあたり、この楽章のストレートな構造を頭の中でどれほどはっきりと組み上げていたかを示している。[全作品事典] p.222
〔演奏〕
CD [ポリドール FOOL-20363] t=12'33 ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music 1978年頃、ロンドン |
CD [COCO-78046] t=11'41 グラーフ指揮 Hans Graf (cond), ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 Salzburg Mozarteum Orchestra 1989年 |
CD [Membran 203300] t=10'53 Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino 演奏年不明 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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