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疑作・偽作・贋作

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以上のほかに「追加(Anhang)番号」のページの「part 2」も参照のこと。

K.17 (Anh.C11.02) 交響曲 第2番 変ロ長調

  1. Molto Allegro
  2. Andante
  3. Menuetto
  4. Presto
〔編成〕 2 ob, 2 hr, 2 vn, va, bs

草稿の筆跡が違う、4つの楽章がある、作風も違うなどの点から偽作とされた。 父の作か?


K.18 (Anh.A51) 交響曲 第3番 変ホ長調

  1. Molto allegro
  2. Andante
  3. Presto
〔編成〕 2 cl, 2 hr, fg, 2 vn, va, bs

アーベルの交響曲(作品7の6)をモーツァルトが(ファゴットとクラリネットを加えて)写譜。 その筆跡から間違われた。

〔演奏〕
サバリッシュ指揮 NHK交響楽団 t=16'00
1990年5月7日、東京サントリー・ホール
※モーツァルト版


K.46 弦楽五重奏曲 変ロ長調 (偽作)

  1. Largo - Allegro molto
  2. Menuetto
  3. Adagio
  4. ロンド Allegro molto
〔編成〕 2 vn, 2 va, vc

13管楽器のためのセレナーデ K.370a (361) の第1,2,3,7楽章をとり編曲された。 筆者不明の楽譜が伝えられ、ケッヘルの旧全集にも採用されていたが、第3版から偽作として除外された。

〔演奏〕
CD [WPCC-4114] t=23'04
バリリ四重奏団, ヒューブナー (vn)
1955頃


K.55 (Anh.C23.01) ソナタ

  1. Vivace ヘ長調
  2. Adagio
  3. Tempo di menuetto
ロマンティック・ソナタ集の第1番。 K.55〜60の6曲のソナタは内容、形式、手法が異質であり、真作でないとされている。 モーツァルトの死後1799年にコンスタンツェがブライトコプ&ヘルテル社に売り、「ロマンティック・ソナタ集」と名付けられ出版されたが、後に彼女は真作でないことを明言した。 誰の作か不明。

〔演奏〕
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=12'04
クラウス (p), ボスコフスキ (vn)


K.56 (Anh.C23.02) ソナタ

  1. Vivace ハ長調
  2. Adagio con moto
  3. ロンド Allegro
ロマンティック・ソナタ集第2番。

〔演奏〕
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=9'46
クラウス (p), ボスコフスキ (vn)


K.57 (Anh.C23.03) ソナタ

  1. Largo ヘ長調
  2. Menuetto
  3. Allegretto
ロマンティック・ソナタ集第3番。

〔演奏〕
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=9'14
クラウス (p), ボスコフスキ (vn)


K.58 (Anh.C23.04) ソナタ

  1. Adagio 変ホ長調 ソナタ形式 24小節
  2. Menuetto : Moderato 変ホ長調 トリオはハ短調
  3. Rondo : Allegro assai 変ホ長調
ロマンティック・ソナタ集第4番。

〔演奏〕
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=7'05
クラウス (p), ボスコフスキ (vn)
CD [MVCW-19010] t=8'03
バドゥラ=スコダ (p), バリリ (vn)
1952年


K.59 (Anh.C23.05) ソナタ

  1. Andante ハ短調
  2. Menuetto
  3. Rondo : Allegro
ロマンティック・ソナタ集第5番。

〔演奏〕
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=8'28
クラウス (p), ボスコフスキ (vn)


K.60 (Anh.C23.06) ソナタ

  1. Adagio ホ短調
  2. Allegro con spirito
  3. Rondo : Tempo di menuetto
ロマンティック・ソナタ集第6番。

〔演奏〕
CD [東芝EMI TOCE-6725-30] t=10'10
クラウス (p), ボスコフスキ (vn)


K.61 (Anh.C23.07) ソナタ イ長調

パリで活躍していたラウパッハ(Hermenn Friedrich Raupach, 1728-78)の作。 前記6曲のソナタと同様、偽作とされたが、ヴィゼワとサンフォアにより少年ヴォルフガングがラウパッハのソナタを写譜したものと判明した。


K.92 アンティフォナ 「めでたし元后」 ヘ長調

疑わしい。


K.98 (Anh.C11.04) 交響曲 ヘ長調

  1. Allegro ヘ長調
  2. Andnate 変ロ長調
  3. メヌエット ヘ長調
  4. Presto ヘ長調
〔編成〕 2 ob, 2 hr, 2 vn, va, bs

写本に未知の筆跡で「1771年11月ミラノ」とあるが、手法が一致しないなどから疑われている。 第6版から付録Cに置かれた。


K.187 (Anh.C17.12) ディヴェルティメント ハ長調

〔編成〕 2 fl, 5 tp, timp

10曲から成り、楽器〔編成〕は「フルート2、トランペット5、ティンパニのための」という非常に珍しい小品。 それは、1773年作の「ディヴェルティメント第6番ハ長調 K.188」と同じ〔編成〕。 ただしザスローによれば、当時はトランペット奏者の職業的地位は高く、そのために作曲することは奇妙なことではないという。
アインシュタインはこの2曲を「求めるところのない庭園音楽」といい

フルート、トランペット、ティンパニのための吹奏楽曲の、全くこれらの系列外にある二組(K.187, 188)は、むしろ日々の必要に迫られて書かれたものと思われる。 これは軍隊用音楽、あるいはむしろ騎兵隊用音楽の仕事である。 なぜなら、モーツァルトはこれらの曲を、おそらくはメンヒベルク山麓にあるザルツブルク騎兵学校における二回の〔演奏〕のために書かなければならなかったらしく、大した功名心もなくこの注文を片づけているのである。
[アインシュタイン] p.282
と説明していた。 しかし、その後、第1〜5曲はシュタルツァー作、第7・9・10曲はグルック作とわかり、第6版から外された。 なお第6曲と第8曲は現存しない。 当時よくあったオペラから管楽器への編曲作品で、9曲が父レオポルトの手で、1曲がヴォルフガングの手で書かれているという。

〔演奏〕
シュタルツァー作曲による「10の舞曲」の演奏がある。
CD [ARCHIV POCA-2183] t=18'33
エドゥアルト・メルクス・アンサンブル Ensemble Eduard Melkus
1975年2月


〔参考文献〕

 

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2008/10/13
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