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交響曲 第25番 ト短調 K.183 (173dB)
〔作曲〕 1773年10月5日 ザルツブルク |
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3回目のイタリア旅行からザルツブルクに帰って間もなく9つの交響曲(第22番から第30番まで)が作られ、その自筆譜は父の手でまとめられ合本とされ、レオポルト合本と呼ばれている。 その中の6番目で、唯一の短調作品であり、ほかの交響曲と異質。 それは7月14日、父と二人で3回目のウイーン旅行に出かけ、9月26日に帰郷した直後に書かれたことから、ウィーン滞在中に知った新しい傾向によるものと思われる。 特にヨーゼフ・ハイドンの影響があると言われ、彼の交響曲第39番ト短調に触発されたという見解(ランドン)もある。 アインシュタインは
単なる《社交的なもの》をはるかに越えている。 いや、それにさからっている。 あの時代には、つねに短調で書かれた《受難》シンフォニアがあるが、しかし、モーツァルトのト短調は、敬虔な想念とはなんのかかわりもなく、全く個人的な苦悩の体験にかかわるものである。と評しているが、17歳の少年にどのような苦悩があったのだろうか。 現在では、このような短調作品は個人的な苦悩に満ちた内面的な葛藤の表現ではなく、当時のほかの作家たちに見られる「シュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)」の時代精神(来るべきロマン主義に先行するもの)の一例として、17歳の少年モーツァルトが取り組んで見せた傑作と位置づけられている。 ランドンは次のように言っている。[アインシュタイン] pp.308-309
モーツァルトは1773年の夏の終りにウィーンを訪ね、そこでみごとに花開いているオーストリアの音楽的な情熱「「シュトルム・ウント・ドランク」に触れることになる。 その影響が結実したのが革命的なシンフォニー、ト短調K183である。
モーツァルトの交響曲で主調が短調なのは後の第40番(K.550)とこの曲だけで、しかも共にト短調であるということは有名。 また、この1773年冬の交響曲(ハ長調 K.200、ト短調 K.183、イ長調 K.201)は、1788年の最後の三大交響曲(変ホ長調 K.543、ト短調 K.550、ハ長調 K.551)の予兆とも言われる。
〔演奏〕
CD [ポリドール F35L 50313] t=28'05 ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 The Academy of Ancient Music 1979年、ロンドン ※古楽器を使用。オーケストラの規模と奏法も18世紀の音に近付けて。 |
CD [ANF S.W. LCB-102] t=21'21 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1982年10月、ベルリン ※ベームを讃えて指揮者なしライブ録音 |
CD [グラモフォン F35G-20080] t=26'27 レヴァイン指揮 James Levine (cond), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker 1985年6月、ウィーン |
CD [TELARC PHCT-1248] t=24'41 マッケラス指揮 Sir Charles Mackerras (cond), プラハ室内管弦楽団 Prague Chamber Orchestra 1987年7月、プラハ |
CD [PMG CD160108] t=25'53 リッチオ指揮 Alberto Lizzio (cond), モーツァルト・フェスティバル管弦楽団 Mozart Festival Orchestra 1988年頃 |
CD [WPCS-6155/6] t=25'45 コープマン指揮 Ton Koopman (cond), アムステルダム・バロック管弦楽団 The Amsterdam Baroque Orchstra 1988年11月、ハールヘム |
CD [TOCP 67726] t=6'41 チルドレン・コア・オブ・ラジオ・ソフィア, 45人のエジプトのミュージシャン, Milen Natchev指揮ブルガリア交響楽団 1997年 |
CD [Membran 203300] t=18'15 Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Trino 2004年頃 |
CD [BICL 62193] 近藤研二、松井朝敬(ウクレレ) 2006 |
CD [PCCY 30090] ディール (p), ウォン (bs), デイヴィス (ds) 2006 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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