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交響曲 第15番 ト長調 K.124
〔作曲〕 1772年2月21日 ザルツブルク |
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自筆譜に作曲の日付と場所が明記され、この時期の作品には判で押したように記されている作曲者名「騎士ヴォルフガンゴ・アマデーオ・モーツァルト Sigre Cavaliere Wolfgango Amadeo Mozart」が書き込まれている。 しかし作曲の動機は不明。 ザスローはこの年の四旬節(1772年2月4日から40日間)の聖楽演奏会のため、または4月29日に着任するコロレド新大司教のために作られたと推測している。
第1楽章の主題について2ヶ月前の作(第14番 イ長調 K.114)との関連が指摘され、その関係からイ長調シンフォニーK.114と比較されることが多い。
主題は奇しくも同じ音型「ドーソーミーレーソーファーミ」によっているが、冒頭の角ばった主題は、K.114のなごやかな主題よりもずっと切り立った感じを与える。一つの主題から性格の違う複数の作品を生み出すことは、モーツァルトの内から沸き起こる欲求で、それがこの曲を作らせたのかもしれない。 K.114はそれまでにない新しい交響曲を作ろうとする意欲に満ち、ウィーン風シンフォニーのスタート(ヴィゼワとサンフォア)、この頃の交響曲中で最も霊感に富む(ラールセン)などと、その実験的な性格が高く評価されているのに対し、K.124は類型的であるとして低く見られている。 ザスローも「K.114のような楽想の豊かさへの傾向がそれほど見られず、よりコンパクトになっている」と評している。 実験的な主題がモーツァルトの内で完成の域に達すると、一見すると何事もなかったようになるのはよくあることであり、むしろ作曲者自身はこのト長調シンフォニーK.124こそが完成品であると考えていたのかもしれない。[全作品事典] p.229
音楽がより生き生きとし、推進力のあるのはむしろK.124の方ではないか。 K.114に、実験的であるが故の不確かさが幾分か感じられるとすれば、K.124には伝統に支えられた安定感と完成度の高さが備わっているように思われる。[事典] p.266
〔演奏〕
CD [ポリドール FOOL-20366] t=15'23 ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music 1978年頃、ロンドン |
CD [Membran 203300] t=10'05 Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino 演奏年不明 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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