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交響曲 第11番 ニ長調 K.84 (73q)

  1. Allegro ニ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Andante イ長調 3/8 二部形式
  3. Allegro molto ニ長調 2/4 ソナタ形式
〔編成〕 2 ob, 2 hr, 2 vn, va, bs
〔作曲〕 1770年2〜7月 ミラノ、ボローニァ

1769年12月13日、モーツァルト父子は初めてのイタリア旅行にでかけた。 その訪問先のひとつ、ボローニャから8月4日に手紙を郷里ザルツブルクに送っているが、そこに「4つのイタリア風シンフォニーアを作曲した」と書いている。 これに当たるものとして、この第11番(K.84 / 73q)のほか、第44番(K.81 / 73l)、交響曲第47番(K.97 / 73m)、第45番(K.95 / 73n)が考えられている。 しかしどれも自筆譜や信頼できる写譜が残っていないので、真作かどうかの判断はできない。

この曲の場合では、さまざまな写譜がいくつもあり、ベルリン国立図書館のはレオポルトの作曲、また、ウィーン楽友協会にはヴォルフガングの作曲「ミラノ、1770年謝肉祭」と「ボローニャ、7月」がある。 さらに、父レオポルトか息子ヴォルフガングか区別できないものや、プラハの国立博物館にはディッタースドルフ(Karl Ditters von Dittersdorf, 1739-99)の作になっている写譜もあるという。

アインシュタインは「2月にミラノで作曲に着手し、7月にボローニャで完成させた」と解釈し、K³.73qに位置づけた。 2月に作曲に取りかかったものの、完成する必要がなくなり放置し、それから5ヶ月後に思い出して7月に完成したものか。

〔演奏〕
CD [ポリドール FOOL-20363] t=8'55
ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music
1978年頃、ロンドン
CD [COCO-78046] t=9'32
グラーフ指揮 Hans Graf (cond), ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 Salzburg Mozarteum Orchestra
1989年
CD [Membran 203300] t=11'11
Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino
演奏年不明

〔動画〕

〔参考文献〕

 

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2013/07/14
Mozart con grazia