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交響曲 第47番 ニ長調 K.97 (73m)
〔作曲〕 1770年4月? ローマ |
この曲と第45番(K.95 / 73n)の2曲は、かつてブライトコップ社がパート譜の写譜を所有し、手書き目録に掲載されていたが、いつの間にか紛失。 この2曲の成立については次のように推測されている。 すなわち、モーツァルト父子のイタリア旅行の際、その訪問先のひとつ、ボローニャから8月4日に手紙を郷里ザルツブルクに送っているが、そこに「4つのイタリア風シンフォニーアを作曲した」と書いている。 これに当たるものとして、アインシュタインは交響曲第47番(K.97 / 73m)と第45番(K.95 / 73n)を考えたのである。 あと2つは、第11番(K.84 / 73q)と第44番(K.81 / 73l)とした。 しかしどれも自筆譜や信頼できる写譜が残っていないので、真作かどうかの判断さえできない。 また前者2曲はメヌエットをもつ4楽章であるのに対し、後者2曲はまさにイタリア風の3楽章から成る。 これについて、アインシュタインはメヌエット楽章はあとでザルツブルクに戻ってから追加したものであると主張した。
真作である可能性は高いが、信頼できる資料がないので疑問が残る。
〔演奏〕
CD [ポリドール FOOL-20363] t=10'25 ホグウッド指揮 Christopher Hogwood (cond), エンシェント室内管弦楽団 Academy of Ancient Music 1978年頃、ロンドン |
CD [Membran 203300] t=8'31 Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino 演奏年不明 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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