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K.182 (173dA) 交響曲 第24番 変ロ長調

Symphony in B flat [No.24]
  1. Allegro spirituoso 変ロ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Andantino grazioso 変ホ長調 2/4 二部形式
  3. Allegro 変ロ長調 3/8 ソナタ形式
〔編成〕 2 fl, 2 ob, 2 hr, 2 vn, 2 va, bs
〔作曲〕 1773年10月3日 ザルツブルク
1773年10月




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いわゆるレオポルト合本第5番。 作り方と発想が前4曲と酷似し、2日後に書かれた次の(第6番)ト短調(K.183)とはまったく異なる。 その最も大きな違いは、この曲まではメヌエットのない3楽章形式であるのに対し、次の作品から4楽章になることである。

モーツァルトはこの時期のウィーン訪問からメヌエットをもつ4楽章形式の交響曲を書き始めることになるため、この曲はウィーンへたつ前にほとんど作られていて、帰郷後(10月3日)に仕上げたのかもしれないという説がある一方、作曲の着手そのものがウィーンから帰郷したのちという説もあり、はっきりしたことはわからない。 第2楽章でオーボエがフルートと交代し、ヴァイオリンも弱音され、柔らかで優雅なセレナードの雰囲気になる。

のちにウィーンで独立し、旺盛な音楽家活動を始めていたモーツァルトはザルツブルクの父に自分の昔の作品を送ってくれるよう書いている。

1783年1月4日
ぼくらはたったいまヴァルトシュテッテン男爵夫人のところから戻ったばかりで、これから宮中顧問官シュピールマン氏の音楽会に招待されているので、まず足の先からすっかり着替えをしなくてはなりません。
(中略)
ヴィーンでぼくが書いたこないだのハフナー音楽については、原譜でも写譜でも、どちらを送ってくださってもかまいません。 だって、いずれぼくの音楽会のためになんども写譜をさせなくてはならないでしょうから。 次にあげるシンフォニーも、できるだけ早くほしいのです。
[書簡全集 V] pp.322-323
そこで「セレナード K.204」と3つの交響曲「第29番 K.201」、「第24番 K.182」、「第25番 K.183」をあげている。 このことから、ザスローは(この作品を軽視する風潮があることに反論して)作曲者自身はこの曲を気に入っていたに違いないと言っている。

〔演奏〕
CD [ポリドール FOOL 20370] t=9'51
ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団
1979-81年、ロンドン
CD [PMG CD 160 113] t=9'01
リッツィオ指揮モーツァルト・フェスティヴァル
演奏年不明
CD [Membran 203300] t=10'40
Alessandro Arigoni (cond), Orchestra Filarmonica Italiana, Torino
演奏年不明

〔動画〕

 

〔参考文献〕


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2014/08/03
Mozart con grazia