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ディヴェルティメントは「喜遊曲」と訳されているが、単に娯楽だけを目的として作られたものだけではない。 18世紀におけるディヴェルティメントはヴァラエティに富んだジャンルで、楽器編成も様々だった。 セレナード、ノットゥルノ、カッサシオンと同じく上流階級向けの娯楽音楽といえる。 セレナードは野外演奏されることがあり、編成がかなり大きく、シンフォニーと区別がつかなくなるが、 ディヴェルティメントの方は屋内演奏のため室内楽的で、弦楽四重奏曲などと近くなる。 また前者は8楽章が典型であるのに対して、後者は6楽章。いずれも宴席などの雰囲気を盛り上げるのが目的で、その前後には行進曲があった。 その目的はさまざまであり、楽器編成や楽章数もまたさまざまである。 セレナードから4つの楽章をとってシンフォニーを作ったり、残りの(ヴァイオリンが活躍する)楽章からはヴァイオリン協奏曲を編集したりすることもある。
「新モーツァルト全集」ではディヴェルティメントを次のように3つのグループに分類しているが、当サイトでは敢えてここに一つにまとめている。 音楽の素人にはありがちなこととご容赦願いたいが、作曲者がそのような区分を意識して作曲していたとは思えず、そのときどきの事情に応じて楽器編成などを考えていただけではないかとすると、伝統的なケッヘル番号で(つまり、作曲された年代順に)並べる方が調べやすいからである。 ただし、新全集の分類を以下のリスト中では、[A]、[B]、[C] のように印をつけて示した。「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント」として有名な K.563 は新全集の分類に従って「弦楽と管楽のための三重奏曲・二重奏曲」のページに含めた。
- 第1部 オーケストラのためのディヴェルティメント、カッサシオン
- 第2部 管楽器のためのディヴェルティメント
- 第3部 弦楽器と管楽器のためのディヴェルティメント
CD [WWCC-5010-11] t=32'25 コンソルティウム・クラシクム 1973年 |
CD [MDG 301-0495-2] t=26'54 コンソルティウム・クラシクム 1994年 |
CD [WWCC-5010-11] t=31'31 I. Adagio - Allegro II. Andante III.Menuetto (Allegro) IV. Rondo V. 主題と6変奏 コンソルティウム・クラシクム 1973年1月 |
CD [MDG 301 0494-2] t=24'05 I. Adagio - Allegro II. Andante III.Menuetto (Allegretto) IV. Rondo コンソルティウム・クラシクム 1994年2月 |
CD [MVCW-19017] t=23'03 ウィーン・フィル木管グループ 1954年 |
CD [ORFEO 32CD-10120] t=21'21 ベルリン・フィル管楽合奏団 1983年 |
CD [MVCW-19017] t=17'17 ウィーン・フィル木管グループ 1954年 |
CD [ORFEO 32CD-10120] t=13'53 ベルリン・フィル管楽合奏団 1983年 |
CD [WWCC-5010-11] t=20'25 コンソルティウム・クラシクム 1973年1月 |
CD [MDG 301 0494-2] t=23'27 コンソルティウム・クラシクム 1994年2月 |
CD [WWCC-5010-11] t=9'00 I. Allegro II. Menuetto III. Polonaise IV. (finale) コンソルティウム・クラシクム 1973年 |
CD [WWCC-5010-11] t=14'20 I. Allegro II. Menuetto III. Adagio IV. Menuetto V. Allegro コンソルティウム・クラシクム 1973年 |
CD [MDG 301-0497-2] t=11'06 I. Allegro II. Adagio III. Menuetto IV. Allegro コンソルティウム・クラシクム 1997年 |
CD [WWCC-5010-11] t=22'52 I. Adagio - Allegro II. Menuetto III. Adagio IV. Tempo di Polacka V.Presto コンソルティウム・クラシクム 1973年 |
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