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ディヴェルティメント 第2番 ニ長調 K.131

  1. Allegro ニ長調 4/4
  2. Adagio イ長調 4/4
  3. Menuetto ニ長調 3/4 (トリオは3つあり、1 ニ長調、2 ト長調、3 ニ短調)
  4. Allegretto ト長調 2/4
  5. Menuetto ニ長調 3/4 (トリオは2つあり、1 ト長調、2 イ長調)
  6. Adagio ニ長調 2/4
  7. Allegro molto ニ長調 4/4 ソナタ形式(再現部は Allegro assai 3/8)
〔編成〕 fl, ob, fg, 4 hr, 2 vn, 2 va, bs
〔作曲〕 1772年6月 ザルツブルク
1772年6月
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作曲の動機や目的は不明だが、ザルツブルク大学のためのフィナールムジークという可能性もある。 この年の3月14日にヒエロニムス・コロレド伯がザルツブルクの新大司教に就任し、その新大司教に聴かせるために、モーツァルトは大量の器楽曲を書いている。 すなわち、5月には3つのシンフォニー(第16番 ハ長調 K.128、第17番 ト長調 K.129、第18番 ヘ長調 K.130)を、6月には「6つのメヌエット K.164 (130a)」とこのディヴェルティメントを、さらに7月には2つのシンフォニー(第19番 変ホ長調 K.132、第20番 ニ長調 K.133)を作曲している。 そして8月9日、今まで無給であった少年モーツァルトは宮廷楽団の主席ヴァイオリン奏者に任命され、年俸150グルテン(ロバート・マーシャルによると、1990年のドル換算で約3000ドルに相当するという)支給されるようになったことを考えると、コロレド大司教に仕事熱心な従僕であることをアピールする狙いがあったと考えることができる。 当然マネージャー役の父レオポルトの作戦であり、息子が世界に通用する大作曲家であること、そして常に世界と交流する必要があることを認めさせる意図が込められていたであろう。 たとえそうだとしても、この曲がどんな機会のために書かれたのかは何もわかっていない。 また、ディヴェルティメントというタイトルにも不明な点がある。 すなわち、自筆譜に書かれたこの題名はモーツァルト父子以外の人物の筆跡であるという。

イタリア的な華やかさとザルツブルク的な通俗性がミックスされた7楽章から成る大作。 第3楽章メヌエットには、「16の舞踏用メヌエット」(K.176)の第6楽章と同じ部分が、またその第1トリオには、J.V.ラートゲーバー作「アウクスブルクの食卓菓子」の第11曲と似ている部分があるという。

〔演奏〕
CD [PHILIPS PHCP-9017] t=31'58
マリナー指揮 Sir Neville Marriner (cond), アカデミー Academy of St Martin in the Fields
1987年1月、ロンドン、セントジョンズ・チャーチ
CD [COCO-78056] t=29'21
ヴェーグ指揮 Sandor Vegh (cond), ザルツブルク・カメラータ Salzburg Camerata Acamica
1990年2月、ザルツブルク
CD [BVCD-34043] t=29'34
ゼフィロ / ベルナルディーニ (ob)
2006年2月

〔動画〕

〔参考文献〕

 

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2012/06/03
Mozart con grazia