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ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137 (125b)
〔作曲〕 1772年1〜3月 ザルツブルク |
1772年の初めにザルツブルクで書かれたと推定される3曲のディヴェルティメント(K.136, K.137, K.138)の第2番。 これらの3曲について、アインシュタインは「オーボエとホルンのない弦楽器だけのシンフォニーである」といい、
第二曲変ロ長調(K.137)は、《情愛のこもった》楽章がはじめに置かれているとはいえ、これにも同じことが言える。 第二楽章アレグロ・ディ・モルトにいたっては、フレスコ画の絵筆で撫でられたような軽いタッチが目立つ。 急速な終楽章はシンフォニー的にブッフォ風であって、室内楽的に機智があったり才気煥発であったりすることはない。と評している。 弦楽オーケストラによる演奏の可能性はあっても、これらの3曲はモーツァルト自身も含めた各パート1人で演奏すること(内輪で楽しむこと)を目的として作曲されたのだろう。 そして3曲それぞれに特徴を持たせ、この第2番では3つの楽章が緩急急の順に配置され、最初は短調に翳りがちだが続く第2楽章から軽快な開放感が印象的である。[アインシュタイン] pp.242-243
緩徐楽章を最初に置き、そして続くアレグロ・ディ・モルトには戸外の雰囲気が強調されている。 この雰囲気はまた、ブッフォ風の最終楽章をも特徴づけている。[全作品事典] p.326
〔演奏〕
CD [WPCC-4114] t=9'46 バリリ四重奏団 : Walter Barylli (vn), Otto Strasser (vn), Rudolf Streng (va), Emanuel Brabec (vc) 1955-56年頃、ウィーン |
CD [PHILIPS PHCP-10102] t=10'21 イ・ムジチ合奏団 1972年 |
CD [NAXOS 15FR-013] t=14'39 スロヴァキア交響楽団 1983年 |
CD [Deutsche Schallplatten 25TC-308] t=11'11 ミリング弦楽四重奏団 1986年 |
CD [COCO-78055] t=10'01 ヴェーグ指揮ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ 1986-90年 |
CD [WPCS-6155/6] t=12'22 コープマン指揮 Ton Koopman (cond), アムステルダム・バロック管弦楽団 The Amsterdam Baroque Orchestra 1989年5月 |
CD [ORFEO C239-911A] t=14'18 ウィーン・フルート奏団 1990年 |
CD [SONY SRCR-8738] t=10'27 アンサンブル・ウィーン : パウル・グッゲンベルガー (vn), ギュンター・ザイフェルト (vn), ペーター・ゲッツェル (va), ヨーゼフ・ピツェック (cb) 1991年3月、ウィーン・コンツェルトハウス、モーツァルト・ザール |
CD [NAXOS 8.550543] t=10'36 エーデル四重奏団 1991年 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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