Mozart con grazia > ディヴェルティメント >
17
age
61
5
62
6
63
7
64
8
65
9
66
10
67
11
68
12
69
13
70
14
71
15
72
16

73
17
74
18
75
19
76
20
77
21
78
22
79
23
80
24
81
25
82
26
83
27
84
28
85
29
86
30
87
31
88
32
89
33
90
34
91
35
92

ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137 (125b)

  1. Andante 変ロ長調 2/2 二部形式
  2. Allegro di molto 変ロ長調 4/4 簡潔なソナタ形式
  3. Allegro assai 変ロ長調 3/8 三部形式
〔編成〕 2 vn, va, bs
〔作曲〕 1772年1〜3月 ザルツブルク

1772年の初めにザルツブルクで書かれたと推定される3曲のディヴェルティメント(K.136, K.137, K.138)の第2番。 これらの3曲について、アインシュタインは「オーボエとホルンのない弦楽器だけのシンフォニーである」といい、

第二曲変ロ長調(K.137)は、《情愛のこもった》楽章がはじめに置かれているとはいえ、これにも同じことが言える。 第二楽章アレグロ・ディ・モルトにいたっては、フレスコ画の絵筆で撫でられたような軽いタッチが目立つ。 急速な終楽章はシンフォニー的にブッフォ風であって、室内楽的に機智があったり才気煥発であったりすることはない。
[アインシュタイン] pp.242-243
と評している。 弦楽オーケストラによる演奏の可能性はあっても、これらの3曲はモーツァルト自身も含めた各パート1人で演奏すること(内輪で楽しむこと)を目的として作曲されたのだろう。 そして3曲それぞれに特徴を持たせ、この第2番では3つの楽章が緩急急の順に配置され、最初は短調に翳りがちだが続く第2楽章から軽快な開放感が印象的である。
緩徐楽章を最初に置き、そして続くアレグロ・ディ・モルトには戸外の雰囲気が強調されている。 この雰囲気はまた、ブッフォ風の最終楽章をも特徴づけている。
[全作品事典] p.326

〔演奏〕
CD [WPCC-4114] t=9'46
バリリ四重奏団 : Walter Barylli (vn), Otto Strasser (vn), Rudolf Streng (va), Emanuel Brabec (vc)
1955-56年頃、ウィーン
CD [PHILIPS PHCP-10102] t=10'21
イ・ムジチ合奏団
1972年
CD [NAXOS 15FR-013] t=14'39
スロヴァキア交響楽団
1983年
CD [Deutsche Schallplatten 25TC-308] t=11'11
ミリング弦楽四重奏団
1986年
CD [COCO-78055] t=10'01
ヴェーグ指揮ザルツブルク・カメラータ・アカデミカ
1986-90年
CD [WPCS-6155/6] t=12'22
コープマン指揮 Ton Koopman (cond), アムステルダム・バロック管弦楽団 The Amsterdam Baroque Orchestra
1989年5月
CD [ORFEO C239-911A] t=14'18
ウィーン・フルート奏団
1990年
CD [SONY SRCR-8738] t=10'27
アンサンブル・ウィーン : パウル・グッゲンベルガー (vn), ギュンター・ザイフェルト (vn), ペーター・ゲッツェル (va), ヨーゼフ・ピツェック (cb)
1991年3月、ウィーン・コンツェルトハウス、モーツァルト・ザール
CD [NAXOS 8.550543] t=10'36
エーデル四重奏団
1991年

〔動画〕

〔参考文献〕

 

Home K.1- K.100- K.200- K.300- K.400- K.500- K.600- App.K Catalog

2016/03/20
Mozart con grazia