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1786年6月3日に作られたピアノ四重奏曲(第2番)変ホ長調(K.493)のフィナーレのスケッチのあとにいくつかのカノンが書き残されていた。 それは

であり、どれも自筆原稿には歌詞がなく、さらに自作品目録にも記載されていない。 作曲の目的ははっきりしないが、当時の弟子アトウッド(21才)の練習帳(K6.506a)にこれらの習作カノンが書かれてあることから、弟子の練習用として作曲する傍ら、自ら新たにカノンの技法を研究していたと思われている。 その練習帳は1785年8月から1786年8月の間に作られたことからこの作品の成立時期が「1786年6月3日以降8月までの間」と推定されている。

K.507」と「K.508」はそれぞれ別ページに紹介し、このページでは「K.508A」と「K.508a」を以下に取り上げる。

 

K.508A 3声カノン ハ長調

〔作曲〕 1786年6月3日以降 ウィーン

6小節。 未完とされていたが、1956年ヴォルターが無限カノンと解読(1956年)。

〔演奏〕
CD [PHILIPS UCCP-4085/7] t=0'53
バイエルン放送交響楽団員(弦)
1991年1月

〔動画〕

 

K.508a 8つのカノン ヘ長調

〔作曲〕 1786年6月3日以降 ウィーン

どれもヘ長調。 第1と第2は3声であり、第3曲以降は2声用。 また、アトウッドの練習帳には第3曲以降の6曲と番号なし(K.desunt)8曲の筆写譜が収められているという。 このような違いから新全集では後者を「14の音程カノン」として収録。 そのため、ここでは次のように分けておく。

2つの3声用カノン ヘ長調

K.508aの第1と第2の2曲

〔演奏〕
CD [PHILIPS UCCP-4085/7] t=1'23 (2曲合計)
バイエルン放送交響楽団員(クラリネット)
1991年1月

14の2声用カノン ヘ長調

K.508aの第3から第8までの6曲と番号なしの8曲

〔演奏〕
CD [PHILIPS UCCP-4085/7] t=4'53 (14曲合計)
バイエルン放送交響楽団員(クラリネット)
1991年1月

〔動画〕

 

〔参考文献〕

 

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2016/06/05
Mozart con grazia