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ミサ曲 第7番 ニ長調 K.194 (186h)
〔作曲〕 1774年8月8日 ザルツブルク |
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相次いで作曲された2つのミサ・ブレヴィス(K.192 と K.194)の一つ。 どちらも大司教の好みに合わせて極度に簡略化されて作られたが、この曲では全章とも前奏なしにすぐ合唱が曲を始める。 グローリアはわずか59小節しかない。
なによりもこのミサは、その簡潔さとポリフォニーに特徴があるように見える。 なにしろオーケストラによる前奏すらなく、合唱が突然曲を始めるのである。 しかも実際の書法はまったく異なっていて、わずかの小さな例外はあるが、ホモフォニックであることにすぐ気がつく。12月6日、オペラ『偽の女庭師』の上演のために父とミュンヘンへ旅立ったが、翌1775年2月、滞在中のミュンヘン宮廷礼拝堂で、この2つのミサ・ブレヴィス(K.192 と K.194)が父レオポルトの指揮により演奏された。
(中略)
K192のヘ長調のミサに比べると、この曲の作曲技法は後退しているとする解説書(とくに専門書)があるが、それはまったく無意味なことをいっているのであって、19世紀のロマンティシズムがでっち上げた、今日では完全に人為的な概念と思われている「教会音楽の純粋性」という理想を、過去の時代の音楽にあてはめようとしているにすぎないのである。
(中略)
1774年の夏に作曲されたこの二つのミサ・ブレヴィスは、それぞれが相互補完的な特徴をもっているために、優劣をつけることは不可能であり、後世の美的基準でそれらを評価することはむしろ不当であろう。[ド・ニ] pp.41-43
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1775年2月15日、ミュンヘンのレオポルトからザルツブルクの妻へこのとき(2月12日と19日に)演奏されたのが2つのミサ・ブレヴィス(K.192 と K.194)と思われている。 ヘ長調ミサ(K.192)にはあとでトランペットが加えられているが、このニ長調ミサ(K.194)の方にも同様に加えられ、その(アニュス・デイのための)追加トタンペット・パート譜は日本モーツァルト研究所が所蔵しているという。
去る日曜日にはヴォルフガングの小ミサ曲が宮廷礼拝堂で演奏され、私が指揮をしました。 日曜日にはまたもう1曲が演奏されます。[書簡全集] p.470
晩年モーツァルトはこの曲を、妻コンスタンツェが世話になったバーデンの合唱指揮者シュトル(1747~1805)に贈った。
モーツァルトの死後(1793年)に印刷出版された最初のミサ曲であり、モーツァルトのミサ曲としてもっとも人気のあるものとなったという。
〔演奏〕
CD [BMG BVCD-3008-09] t=15'15 アウクスブルク大聖堂少年合唱団室内合唱隊, カムラー指揮コレギウム・アウレウム合奏団 1989年6月、 Wallfahrtskirche Violau |
〔動画〕
〔参考文献〕
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