K.44 (73u) アンティフォン 「彼らを養いたまえり」 イ短調 Antiphon (Introitus) in A minor "Cibavit eos"
〔作曲〕 1770年9月か10月初 ボローニァ
真作でなく、マルティーニ師の手本を少年モーツァルトが筆写したものと推定されている。
K.86 (73v) アンティフォン 「まず神の国を求めよ」 ハ長調 Antiphon in C "Quaerite primum regnum Dei."
〔作曲〕 1770年10月9日 ボローニァ
ボローニアで、アカデミア・フィラルモニカの試験に合格。満場一致で名誉会員に推されたときの作品として有名。
K.72 (74f) 洗礼者、聖ヨハネ祭の奉献歌 「女より生まれた者の中で」 ト長調 Offertorium pro Festo Sti Johannis Baptistae "Inter Natos Mulierum"
〔作曲〕 1771年5月か6月 ザルツブルク
イタリア旅行後の1771年6月「命名祝日聖ヨハネの日」のために作られたと推測されている。
K.223 (166e) オサンナ ハ長調 Osanna in C
〔作曲〕 1772年? ザルツブルク
対位法の習作のための写しかもしれず、真偽が疑われている。
K.142 タントゥム・エルゴ 変ロ長調 Tantum ergo in B
〔作曲〕 1772年 ザルツブルク
聖体降福式のためのモテット。「レジナ・チェリ」(K.127)と同じ時期の作品。
K.197 タントゥム・エルゴ ニ長調 Tantum ergo in D
〔作曲〕 1772年 ザルツブルク
聖体降福式のためのモテット。「レジナ・チェリ」(K.127)と同時期の作品。
K.198 奉献歌 「聖母の保護にすがり奉る」 ヘ長調 Offertorium for soprano and tenor "Sub tuum praesidium"
〔作曲〕 1774年? ザルツブルク
第6版では疑作の部(Anh.C3.08)に置かれていたが、現在は真作とされている。
K.Anh.23 (166h) 詩篇 「主よ汝に寄り頼む」 ハ長調 "In te Domine speravi" for soprano, alto, tenor, bass. (fragment)
〔作曲〕 1774年 ザルツブルク
断片 34小節。
4声。
詩篇第31と第71より。
第2フーガの展開のあとで中断。
プラートによる筆跡鑑定、タイソンによる使用五線紙の研究で真作と認められているものの、新全集には採録されていない。
K.222 (205a) 聖節の奉献歌 「主の御憐みを」 ニ短調 Offertorium de tempore in D minor "Misericordias domini"
〔作曲〕 1775年1月か2月 ミュンヘン?
Misericordias Domini(神の慈悲を)Cantabo in aeternum(永遠にほめ歌おう)という詩文だけが反復される。
マルティーニ神父に批評を求めた曲。
K.260 (248a) 聖体の祝日のための奉献歌 「来たれ、民よ」 ニ長調 Offertorium de venerabili Sacramento in D "Venite, populi"
〔作曲〕 1776年6月? ザルツブルク
作詞者不詳。6月の昇天日の奉献のためか。
K.277 (272a) 聖母マリアのための奉献歌 「創造主の御母よ」 ヘ長調 Offertorium de B.V.Maria "Alma Dei creatoris"
〔作曲〕 1777年夏か秋 ザルツブルク
ミサ K.275 と昇階誦 K.273 との一連の作。
パリ旅行前の奉納作品。
K.273 聖母マリア祭の昇階誦「天主の御母なる聖マリア」 ヘ長調 Graduale ad festum B.M.V. "Sancta Maria, mater Dei"
〔作曲〕 1777年9月9日 ザルツブルク
簡潔にして深い美しさを秘める小品。大旅行を前にした個人的な祈願と言う。