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アリア「誰が知るでしょう、いとしい人の苦しみを」 K.582
〔編成〕 S, 2 cl, 2 fg, 2 hr, 2 vn, va, vc, bs |
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ゴルドーニの原作をもとに、ダ・ポンテが詞を付けたとされているオペラ『お人好しな気むずかし屋 Il burbero di buon cuore』(『気難しくとも根は善良』とも訳される)の挿入曲として。 スペイン生まれのイ・ソレールの作曲により1786年1月にブルク劇場で初演された。 イ・ソレールは1785年から3年間ウィーンで活躍し、モーツァルトのライバルであったが、1788年にロシアのエカテリーナ女帝から招かれてペテルスブルクに移住していた。
このオペラはその後もたびたび再演され、1789年11月9日にウィーンのウィーン・ブルク劇場で上演されるとき、モーツァルトが2つのアリア(K.582 と K.583)を挿入歌として作曲した。 ルイーズ・ヴィルヌーヴ嬢が歌うルチッラ夫人のアリアで、夫ジョコンドが莫大な負債を抱え、それを言わないことから、「怒っているのか、嫉妬しているのか、臆病なのか」と当惑する歌である。
モーツァルトは彼女のためにアリアを3曲書いていて、上記2曲のほか、9月6日にブルク劇場で初演されたチマローザの幕間劇『ロッカ・アッズッラ(青砦)の二人の男爵 I due baroni di Rocca Azzurra』の挿入歌「大いなる魂と高貴な心」(K.578)を、ヴィルヌーヴ嬢のために作曲している。
〔歌詞〕
Chi sa, chi sa, qual sia l'affanno del mio bene, se sdegno, gelosia, timor, sospetto, amor. Voi che sapete, o Dei, I puri affetti miei, Voi questo dubbio amaro Toglietemi dal cor. |
わからないわ どうしたの あの人の悩みって 怒っているの 妬いているの 怖いの 疑っているの 恋してるの ああ わたしの清い愛を ご存じのあなた この胸のつかえを 追い払ってください |
〔演奏〕
CD [DECCA LONDON 417-756-2] t=3'19 テ・カナワ Kiri Te Kanawa (S), フィッシャー指揮 Gyoergy Fischer (cond), ウィーン室内管弦楽団 Wiener Kammerorchester 1980年12月、ウィーン |
CD [Brilliant Classics 93408/5] t=3'59 Antonia Bourvé (S), European Chamber Soloists, Nicol Matt 2006年 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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