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歌曲 「結社員の旅」 K.468Lied zur Gesellenreise
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自筆譜では「Laghetto オルガン伴奏」であるが、自作目録には「Andantino クラヴィーア伴奏」となっている。 歌詞はラチュキー(Franz Joseph von Ratschky, 1757-1810)による。 彼はウィーン宮廷の高官で、フォン・ボルンが創設したロッジ「真の融和」の一員だった。
よく知られているように、モーツァルトは1784年12月14日、フリーメーソンのウイーンにおけるロッジの一つ「善行に向かって進む Zur Wohltatigkeit」に入会し、死ぬまでの7年間、熱心な会員となった。 最初の階級は第1位階の「従弟位階」。 このロッジは前年2月2日にゲミンゲン男爵によって結成されたもので、彼にはモーツァルトは1777-78年にマンハイムで世話になっていた。 1778年からウィーンに移住していたゲミンゲンは、さっそくモーツァルトに結社への加入を勧めたものと思われる。 1785年1月7日、モーツァルトは第2位階の「職人」に昇進している。
1月22日、父へ「最初の予約演奏会が2月11日に始まって、毎週金曜日に続けられる。 四旬節第3週目にはハインリヒのための音楽会があるので、すぐに来てください」と手紙を書き送った。 それを受けて、28日、父レオポルトはザルツブルクを出発し、29日に友人マルシャンのいるミュンヘン到着した。 そして、2月7日、父レオポルトはハインリヒ・マルシャンと共にミュンヘンをたち、ウィーンへ向った。
ところで、2月11日には、ハイドンがフリーメーソンの「真の融和」ロッジに入会している。 その関係もあって、モーツァルトが先輩ハイドンに「辛苦の結晶」である6曲の弦楽四重奏曲を捧げたことも有名な話である。 ただし、ハイドンはこの年の暮れ頃に脱会したらしく、会のための音楽曲は一つも書いていない。
さて、父レオポルトは2月11日から4月25日までウィーンに滞在する。 到着した翌日の12日には、モーツァルトの自宅にハイドンが招かれ、「ハイドン四重奏曲」の3曲を演奏した。 そのときの演奏者は、父レオポルト、ティンティン男爵兄弟、そしてモーツァルト自身。 このときハイドンはレオポルトに
私は誠実な人間として神に誓って申し上げますが、あなたの御子息は私が個人的に知っている、あるいは名前だけ知っている作曲家の中で、最も偉大な人です。御子息は趣味が良く、その上、作曲に関する知識を誰よりも豊富にお持ちです。と言ったことはあまりにも有名なエピソードである。 この頃はモーツァルトの仕事がうまくいっていたので、父は満足だった。
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余談であるが、レオポルトは4月22日には第3級に昇進し、25日にハインリヒ・マルシャンと共にウィーンを去った。 モーツァルトは妻コンスタンツェと途中のプルカースドルフまで同行し、軽食をとったのち、そこで別れた。 レオポルトは息子がウィーンで成功している様子を自分の目で見て安心し、また誇らしく思いながら帰郷した。 そしてそれが父と息子の最後の別れとなった。
〔歌詞〕
Die ihr einem neuen Grade der Erkenntnis nun euch naht, wandert fest auf eurem Pfade, wisst, es ist der Weisheit Pfad. Nur der unverdross'ne Mann mag dem Quell des Lichts sich nah'n. |
今や理解の新しい段階に 進もうとする君は、 知恵に至る道と信じて 迷わずに君の道を行きたまえ。 なしとげた者だけが 光の泉に近づくものと知れ。 石井 宏訳 CD[KING 250E 1217]
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〔演奏〕
CD [PHILIPS 422 524-2] t=2'02 アメリンク Elly Ameling (S), ボールドウィン Dalton Baldwin (p) 1977年8月、オランダ |
CD [PHILIPS 422 524-2] t=2'02 ※上と同じ |
CD [COCO-78062] t=3'34 白井光子 (Ms), ヘル Hartmut Höll (p) 1985-86年、ハイデルベルク |
CD [KING 250E 1217] t=1'35 クレン Werner Krenn (T), フィッシャー Georg Fischer (p) 1968年、ロンドン |
CD [UCCP-4061/70] t=2'57 ブロホヴィツ (T), ライプツィヒ放送男声合唱団, シュライアー指揮ドレスデン国立管弦楽団 1988ー89年、ドレスデン |
〔動画〕
〔参考文献〕
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