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アダージョ ヘ長調 K.410
〔作曲〕 1782年または83年?(第6版、1785年末) ウィーン |
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27小節の小さな作品であるが、アインシュタインが「モーツアルトの最も燦然たる楽曲の一つである」と評し、フリーメーソンの儀式のための「なんと美しい象徴であろうか!」と賞賛したこの小曲の成立について、確かなことはまったく不明である。
モーツアルトは1784年12月14日にフリーメーソンのウイーンにおけるロッジの一つである「善行に向かって進む Zur Wohltatigkeit」に入会し、死ぬまでの7年間、熱心な会員となった。
最初の階級は第1位階の「従弟位階」である。
このロッジは1783年2月2日にゲミンゲン男爵によって結成されたもので、男爵はモーツァルトと1777〜78年にマンハイムで出会っている。
この入信が「アダージョ 変ロ長調 K.411 (484a)」とともにこの曲を作る機会となったと推測されていた。
第1位階(従弟位階)への入信が、2本のバセット・ホルンとファゴットのための「アダージョ、ヘ長調」(K.410=484d)や、2本のクラリネットと3本のバセット・ホルンのための「アダージョ、変ロ長調」(K.411=484a)の作曲の機会を提供したのかもしれない。 この2つの作品は、入信への「旅」の伴奏として作曲されたと思われる。作曲された時期が不明であるため、第3版では K3.440d に置かれ、そして第6版では1785年末に書かれた2つのフリーメーソンのための歌曲「親しき友よ、今日こそ」(K.483)と「汝ら、われらが新しき指導者よ」(K.484)と同列に扱われ、このアダージョは K6.484d に位置付けられた。 しかしタイソンは自筆譜の用紙の研究から1782年(または83年)の作と推定している。 音楽学者エルンスト・フリッツ・シュミートは、バセット・ホルンの名手シュタドラーを念頭に2つのアダージョ(ヘ長調 K.410 と変ロ長調 K.411)が書かれた可能性を推測し、「これらの作品の初演者は、間違いなくアントーンと弟のヨハンであると考えられる」と言っている。[コット] p.136
ヴィーンのフリーメイスン会員たちは、シュタードラー兄弟の技量とこの楽器の心地よく秘密めいた響きの深みにつき動かされて、この楽器をロッジ(分団)の厳粛な式典で使うようになったのである。いずれもおそらく1783年頃に作曲された作品で、このような式典での演奏が意図されている。[全作品事典] pp.311-312
余談であるが、モーツァルトは3ヶ月後の1785年1月7日に第2位階(職人位階)へ、そしてそのわずか1ヶ月後の4月22日には第3位階(親方位階)へ昇進している。
〔演奏〕
CD [EMI CMS 7 63810 2] t=1'34 トリオ・ディ・クラローネ Trio di Clarone : Sabine Meyer, Reiner Wehle, Wolfgang Meyer 1986年 |
CD [EMI CC33-3640] t=1'34 トリオ・ディ・クラローネ(ザビーネ・マイヤー、ヴォルフガング・マイヤー、ライナー・ヴェーレ) ※上と同じ |
CD [PHCP-5306] t=1'40 シュタットラー・トリオ Stadler Trio : Eric Hoeprich, Carles Riera, Alf Hörberg 1988年6月 |
CD [ORFEO C218-911A] t=1'34 ライスター (cl), ガイスラー (basset-hr), ダミアノ (fg) 1990年4月、ベルリン |
〔動画〕
〔参考文献〕
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