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ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281 (189f)

  1. Allegro 変ロ長調 2/4 ソナタ形式
  2. Andante amoroso 変ホ長調 3/8 ソナタ形式
  3. Allegro 変ロ長調 2/2 ロンド形式
〔作曲〕 1775年初 ミュンヘン

「ミュンヘン・ソナタ集」あるいは「デュルニッツ・ソナタ集」と呼ばれるソナタ集の第3曲。 第1楽章の華麗な趣き、アンダンテ・アモローソ(情愛をこめて)と指示された第2楽章、そして優雅なロンドー。 6曲のソナタ集を一つの作品として見るとき、この第3番全体はモーツァルトならではの繊細な中間楽章となっている。

アインシュタインは、この時期のモーツァルトがヨーゼフ・ハイドンヨハン・クリスティアン・バッハの作品を手本にしていることを踏まえた上で、次のように評している。

はじめの二楽章はハイドン自身よりもハイドン的だと言えようが、終楽章では突如として全く本然のモーツァルトが目ざめる。 ハイドンが忘れ去られているだけでなく、ヨーハン・クリスティアーン・バッハも忘れ去られている。 そしてひかえめなコンチェルト風の曲相と旋律的な優雅さを持つ、このロンドの作曲の日付がそんなに確実でないとしたら、われわれはこの曲を十年後のヴィーン時代のものとするところであろう。
[アインシュタイン] pp.332-333

〔演奏〕
CD [DENON CO-3857] t=13'25
ピリス Maria Joao Pires (p)
1974年、東京イイノ・ホール
CD [PHILIPS 28CD-3178] t=13'43
内田光子 (p)
1987年7月、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
CD [ACCENT ACC 8849/50D] t=18'12
ヴェッセリノーヴァ Temenuschka Vesselinova (fp)
1988年5月、イタリア、Castello Grimani Soelini
※1795年頃に製作されたフォルテピアノで演奏
CD [BVCD-38168〜69] t=17'29
レヴィン (fp)
2005年11月
CD [ALCD-9089] t=15'13
久元祐子 (fp)
2009年6月

〔動画〕

〔参考文献〕


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2015/03/22
Mozart con grazia