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12のメヌエット K.568(1) ハ長調 (2) ヘ長調 (3) 変ロ長調 (4) 変ホ長調 (5) ト長調 (6) ニ長調(7) イ長調 (8) ヘ長調 (9) 変ロ長調 (10) ニ長調 (11) ト長調 (12) ハ長調 〔編成〕 2 fl (flautino), 2 ob (2 cl), 2 fg, 2 hr, 2 tp, timp, 2 vn, bs 〔作曲〕 1788年12月24日 ウィーン |
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モーツァルトは前年(1787年)12月7日にグルックの後任として宮廷音楽家となり、この年(1788年)から職務として宮廷の舞踏会のために次々と舞曲を作曲した。
1788年1月に早くもモーツァルトは、2つのコントルダンスK534、535と6曲のドイツ舞曲セットK536を作曲した。 冬の謝肉祭シーズンの残余期間のために、レパートリーを補うためである。 続く2シーズンにははるかに多くの曲が作られ、その数は合わせて80以上に達した(K567~568、571、585~588a、599~604、606~607、611)。それらを彼の自作目録からひろって並べてみると、[ヴォルフ] p.119
モーツァルトが最晩年に量産したこれらの作品は単なる舞曲としてだけでなく、随所に名人芸的な技巧が凝らされているので、華麗な管弦楽曲としても楽しめるものである。 エリック・スミスは次のように言う。
彼の他の作品には見られない豊かで精妙なオーケストラ書法を発展させている。 モーツァルトを知りたいと思う向きには、ぜひとも聴いてほしい音楽である。また、ヴォルフは[全作品事典] p.272
それらは単純な三拍子や二拍子の拍子モデル、4小節・8小節単位の旋律分節、対照的なトリオ部分をはさむ厳格なABA形式といった標準的な作法に完全に依拠しているが、その中で示されるリズムの掘り下げ、シンコペーションの使い方、韻律的価値の多層的なパターンは高度なものである。 さらに、楽器の音域と組み合わせを多様に使うことによって、じつに色彩豊かなオーケストレーションができあがっている。 予期せぬ和音進行、不協和音、半音階により和声の驚きが作り出され、強弱の対比や特別の効果をもつクレッシェンド/デクレッシェンド、ジョークや絵画的趣向、突然の気分の変化なども用いられる。と高く評価し、「踊りに参加した貴族の中で、機知たけたモーツァルトの提供する音楽エンターテイメントの細部に張り巡らされた革新的な価値に気づいた者は、ごくわずかだったことだろう」と述べている。
さて、この「12のメヌエット K.568」では、モーツァルトが好きだったというファゴットがヴァイオリンと対を成すように曲全体を支え、第5曲のトリオではフルートと、第8曲ではクラリネットと協奏曲風に歌い合う。 次のトリオではどんな風になるのかと、聴いていて楽しみになる。 中間の第6曲では、モーツァルト独特の短調の半音階による内面的な動きが不思議な印象を与え、最後の曲では、まるで演奏者を紹介するように、管楽器が一つずつ歌い加わって盛大に閉じる。
〔演奏〕
CD [キング KICC 6039〜46] t=24'41 ボスコフスキー指揮 Willi Boskovsky (cond), ウィーン・モーツァルト合奏団 Vienna Mozart Ensemble 1964年 |
CD [TELDEC WPCS-22042] (7) t=2'42 トビアス・ライザー・アンサンブル Ensemble Tobias Reiser 1978年頃 ※ペチュコ(Uschi Petschko)編曲 |
CD [TECC-30064] (1) t=2'32 ベルガー Hans Berger (zither) and his Ensemble 1989年1月、ミュンヘン、Kleiner Konzertsaal |
〔動画〕
〔参考文献〕
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