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歌曲 「おお聖なる絆よ」 K.148 (125h)
〔作曲〕 1772年頃 ザルツブルク |
フリードリヒ・レンツ(Ludwig Friedrich Lenz, 1717-80)詞。 この歌詞はコットによれば、ベルリンのヴォンターから1771年(序文の日付による)に出版された『旋律付きフリーメイスン歌曲集』(副題『ヨハネ・ロッジへの頌歌』)の第1ページを飾っているといい、
この頌歌は、フリーメイスンのあらゆる祭式の終りに、手を取り合った兄弟達(結社のメンバー)によって歌われる歌である。 この儀式は、「連帯の鎖」の儀式として良く知られている。 モーツァルトがどの程度までこの歌曲の用途を知っていたかはわからない。自筆譜の裏に書かれた「フリーメーソンのヨハネ分団における儀式のための賛歌 Lobgesang auf die feierliche Johannisloge」というタイトルと、通奏低音の伴奏がモーツァルトの初期の作風であること、さらに筆跡などから1772年頃(第2回イタリア旅行から帰郷した1771年12月15日から第3回イタリア旅行に出発する1772年10月24日までの間のザルツブルクに滞在中)という成立時期が推定されている。 ただし、成立にかかわる事情は知られていない。 ザルツブルクのモーツァルト家に近いところにフリーメーソンに関係する人物がいて、作曲の依頼を受けたのだろうか。[コット] p.134
モーツァルトと、フリーメーソンあるいはその理解者たちのグループとの接触は、1784年の末に彼が支部(ロージェ)の団員になったときが最初ではなくて、ザルツブルクの少年時代から家族ぐるみで、これらのグループ、とくに「啓蒙団」(イルミナーテン・オルデン)の団員たちと頻繁に、しかもいろいろな形で交際があった。このように身近な関係があったことから、フリーメーソンの歌詞をもった最初の曲といわれる『歓喜よ、賢者らの女王よ K.53』とこの歌曲『おお聖なる絆よ K.148』が作曲されたとド・ニは言う。[ド・ニ] p.125
しかしこの歌曲の成立時期はやはりもっと遅いとする説もある。 すなわち、モーツァルトがメーソン団員になったのは1784年12月14日(28歳)であり、死ぬまでの7年間、熱心な団員だったことは有名な話なので、この作品も1784年以降のものとする考えである。
〔歌詞〕
O heiliges Band der Freundschaft treuer Brüder, dem höchsten Glück und Edens Wonne gleich, dem Glauben freund, doch nimmermehr zuwider der Welt, bekannt und doch geheimnisreich, ja, bekannt und doch geheimnisreich. |
おお聖なる絆よ、 真の兄弟たる者の友愛の絆よ、 それはいと高き至福とも、 エデンの歓喜ともいえよう、 信仰に親しみ、 しかも世に逆らわず、 名は知られるも、 多くは謎に包まれてある、 そう、名は知られるも、 多くはなお謎に包まれてあるのだ。 石井 宏訳 CD[KING 250E 1217] |
〔演奏〕
CD [KING 250E 1217] t=1'00 クレン Werner Krenn (T), フィッシャー Georg Fischer (p) 1968年、ロンドン |
CD [PHILIPS 422 524-2] t=1'42 アメリンク Elly Ameling (S), ボールドウィン Dalton Baldwin (p) 1977年8月、オランダ |
CD [PHILIPS UCCP-4085/7] t=1'43 ※上と同じ |
CD [UCCP-4061/70] t=3'39 ブロホヴィツ Hans Peter Blochwitz (T), ヤンセン Rudolf Jansen (p) 1988年、ドレスデン |
CD [PHILIPS 422 524-2] t=3'00 ジャーノット Konrad Jarnot (Br), シュマルツ Alexander Schmaltcz (p) 2005年12月、ヴェルトゼー(ドイツ) |
〔動画〕
〔参考文献〕
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