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ミサ曲 第1番 ト長調 K.49 (47d)
■作曲 1768年10〜11月 ウィーン |
ミサ・ブレヴィス。 ウィーンで書かれたらしいこと以外に、この曲の成立は不明。 一説には、12月7日の孤児院教会落成祝典で演奏されたとも言われる。 また、同教会院長パルハマー師(Ignaz Parhamer, 1715-86)の仲介により、ウィーンのウルスラ女子修道院のために作曲したとの説もある。
孤児院のための諸作品が完成した頃、ヴォルフガングはウィーンにあるウルスラ会女子修道院のためのミサ曲の依頼を受けたのだが、パールハーマー博士はこの修道会の監督司祭だったことがあり、その後は非常に信頼される良き相談相手となっていたのである。 このミサは孤児院の聖堂の献堂式の4日前の12月3日の、聖フランスコ・ザヴィエルの祝日に演奏される予定だった。 先に述べた1954年版のモーツァルト年鑑で、再びプファンハウザー教授がこのミサ曲を、モーツァルトの最初のミサ・ブレヴィスであるト長調のミサ(K49/47d)だと断定した。旧番号で「第1番」とされているが、この前に「第4番」の通称『孤児院ミサ』(K.139/47a)が位置づけられている。 すなわち、第4番が1768年の秋頃に作られ、第1番が10月から11月にかけての作曲と考えられている。 父レオポルトによる初期のモーツァルト作品目録のおしまいの方にこの2つのミサ曲が記載されているが、そこでも『孤児院ミサ』の次にこの曲が並んでいる。 前者はミサ・ソレムニス(演奏時間が40分ほどになる)であるのに対し、後者はミサ・ブレヴィス(演奏時間は約20分)と短い。 このように長短複数のミサ曲を12歳の少年が同時進行的に作曲していたことに驚かざるをえない。 アインシュタインは次のように驚嘆している。[ド・ニ] p.26
長大で荘重なミサ曲から明瞭に区別されるのは、通常の日曜礼拝用の「略式ミサ曲」である。 ・・(途中略)・・ モーツァルトは、幼年時代に早くもこの種のミサ曲2つを、2つの荘厳ミサ曲とまさしく平行して書いている。 一つは1768年秋にヴィーンでできたもの(ト長調、K.49)であり、他はザルツブルクへの帰郷後、1769年2月5日に書かれたもの(ニ短調、K.65)である。 ・・(途中略)・・ すでにト長調の略式ミサ曲において、特にグローリアとクレドの作曲に際して肝要なこと、つまり、これらの長くて対比に富む楽曲の統一を把握している。 ・・(以下略)・・ただしド・ニは「略式ミサ曲」という訳は正確ではないと言っている。[アインシュタイン] pp.439-440
クレドでは、モーツァルトが独自の語法を編み出しつつあるということを指摘できよう。 「すべては主によりて造られたり」という箇所では、完成したばかりの『孤児院ミサ』と同じテーマを用いている。 彼はミサ・ブレヴィスの習慣に反して、このクレドを他のどの楽章よりも規模の大きなものとしており、とくにキリストの「受肉」と「受難」に関する二箇所を曲のなかで大きく際立たせている。 「御からだを受け」のところでは、曲の形式を一変させることが習慣となっていたが、信仰の中心ともいえるこの部分を、少年モーツァルトがどれほどの集中力で曲にしようとしたかがよくわかる。[ド・ニ] p.28
■演奏
CD [PHILIPS PCD-7] t=22'10 マティス Edith Mathis (S), ラング Rosemarie Lang (A), ハイルマン Uwe Heilmann (T), ローテリング Jan-Hendrik Rootering (Bs), ライプツィヒ放送合唱団 Rundfunkchor Leipzig, ケーゲル指揮 Herbert Kegel (cond), ライプツィヒ放送交響楽団 Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig 1988年6月、ライプツィヒ |
CD [BMG BVCD-3008-09] t=16'55 アウグスブルク大聖堂少年合唱団室内合唱隊 Kammerchor der Augsburger Domsingknaben, カムラー指揮 Reinhard Kammler (cond), コレギウム・アウレウム合奏団 Collegium Aureum 1989年6月、Wallfahrskirche Violau |
■参考文献
■動画
[http://www.youtube.com/watch?v=g-DItavhQgo] (Kyrie) t=1'36 Coro Musica Nova - Genova |
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