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田園舞曲 「意地悪娘たち」 ト長調 K.610

〔編成〕 2 fl, 2 hr, 2 vn, vc, bs
〔作曲〕 1782~84年? ウィーン? / 自作目録では1791年3月6日 ウィーン

自作目録に3月6日の日付で「ライエルひき K.611」とともに記載されているが、この「意地悪娘たち Les filles malicieuses」と表題が付けられた曲は「5つのコントルダンス K.609」の第5番と(楽器編成に違いはあるが)同じ曲である。 ただし、その「5つのコントルダンス」は自作目録には記載されていない。 表題「意地悪娘たち」の意味、出典は不明。
さらにこの曲の成立年代について、タイソンの自筆原稿の研究により、「5つのコントルダンス」よりも早い1783年頃の作品と見られ、「3つのメヌエット」K.363とほぼ同じ時期で、1783年秋のザルツブルク帰郷中または直後の作品と思われている。
すると、その後モーツァルトはこの小曲に対して不思議なことに二度も光を当てたことになるのである。 すなわち、1787~88年ころの「5つのコントルダンス K.609」の終曲として、そして自作目録にドイツ舞曲「ライヤー弾き K.611」とともに記載された1791年3月6日である。 これについてカウデリーは次のように言っている。

一見したところ演奏機会が少なく短命に思える小品が、驚くべき長寿を保っているのだが、これはこの曲が聴衆に人気があったためか、あるいはモーツァルトが曲を気に入っていたためだろう。
[全作品事典] p.278

〔演奏〕
CD [キング KICC 6039-46] t=1'29
ボスコフスキー指揮ウィーン・モーツァルト合奏団
1965年
CD [Teldec WPCS-22042] t=2'44
トビアス・ライザー・アンサンブル Ensemble Tobias Reiser
1983年頃
CD [POCG 50023] t=1'32
オルフェウス室内管弦楽団
1989年12月、ニューヨーク
CD[UCCG 6010] t=1'32
※上と同じ
CD [CRCB-3011] t=14'24
ハーゼルベック指揮ウィーン・アカデミー合奏団
1990年1月、オーストリア、アイゼンシュタット
11曲のコントルダンスと合わせて

〔動画〕

〔参考文献〕


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2017/01/15
Mozart con grazia