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弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 K.156 (134b)
〔作曲〕 1772年11月か12月 ミラノ |
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いわゆる「ミラノ四重奏曲」の第2番。 この曲においてモーツァルトは初めからソロ編成の四重奏曲を書こうとした。 父レオポルトは短調の第2楽章が聴衆に合わない難しい曲だとして気に入らず、書き直すように言ったという。 現在演奏されるのは後で書き直されたもの。 また第2・第3楽章のテンポ表示は父レオポルトによる。
第1楽章もやはり初期のハイドンに由来するかもしれないが、全体としてはハイドンに見られるより以上に青い空を反映している。 このような一時的であると同時に永遠な幸福の瞬間を感ずる器官を、もはや持たないような時代に対しては、この曲は敢えて勧められないのである。 ホ短調のアダージョの最初に書かれたものは、その第一ヴァイオリンのカンティレーナと三人の伴奏者の奉仕的役割があまりにもセレナード風であるために、しりぞけられている。 かくて、モーツァルトはきわめて見事な室内楽的完成に達した第二の曲を書く。オリジナルの第2楽章は「第1ヴァイオリンの抒情的な旋律を他の3つの楽器が一貫したリズムで伴奏する」ことで「より内面的な表出」を求めたもの([事典]p.501)といい、この第1稿をはさんで全曲を聴くと、イタリア風の四重奏曲として魅力的な作品になる。 16歳の少年がそこにいるとは信じられないほどである。[アインシュタイン] pp.244-245
〔演奏〕
CD [WPCC-4115] t=13'51 バリリ四重奏団: Walter Barylli (vn), Otto Strasser (vn), Rudolf Streng (va), Richard Krotschak (vc) 1955年2月、ウィーン |
CD [Warner-Pioneer 32XC-29] t=11'31 セコイア弦楽四重奏団: 松田洋子 (vn), 渡辺実和子 (vn), James Dunham (va), Robert Martin (vc) 1981年3月、ニューヨーク |
CD [Claves CD50-8916] t=11'31 ソナーレ四重奏団: Jacek Klimkiewicz (vn), Laurentius Bonitz (vn), 小林秀子 (va), Emil Klein (vc) 1989年7月、ダルムシュタット |
CD [NAXOS 8.550542] t=14'37 エーデル四重奏団: Janos Selmeczi (vn), Peter Szuts (vn), Sandor Papp (va), Gyorgy Eder (vc) 1991年4月、ブダペスト ※ オリジナルの第2楽章(t=4'02)が続けて演奏 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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