Mozart con grazia > ピアノとヴァイオリンのためのソナタ >
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ソナタ 第34番 変ロ長調 K.378 (317d)

  1. Allegro moderato 変ロ長調 4/4 ソナタ形式
  2. Andante sostenuto e cantabile 変ホ長調 4/4 三部形式
  3. Allegro 変ロ長調 3/8 ロンド形式
〔編成〕 p, vn
〔作曲〕 1779年初(〜81年) ザルツブルク

作曲ウィーン定住以前、ザルツブルクと考えられている。

ピエロン嬢(当時のピアノの生徒、15歳。彼女は宮廷財政官セラリウス家で家事手伝いをしていた。)のために作ったソナタ(K.296)と、後に5曲のソナタ(K.376380)とまとめてウィーンのアルタリア社から「作品2」として1781年11月に出版し、 アウエルンハンマー嬢(オーストリアの実業家アウエルンハンマー氏の令嬢ヨゼファ)に献呈したので、これらは『アウエルンハンマー・ソナタ』と呼ばれている。 捧げられた作品集の標題は「ヴァイオリン伴奏つきのクラヴィアまたはピアノフォルテのための6つのソナタ Six sonates pour le clavecin ou pianoforte avec l'accompagnement d'un violon dediés a Mademoiselle Josèphe d'Aurnhamer par Wolfg. Amadé Mozart」。 この作品はモーツァルトがウィーンで独立した音楽家としてスタートする最初の作品集となった。

6曲(この曲はその第4番におかれている)を揃えて姉に送ったとき、ハ長調と変ロ長調の2曲は姉にとって既知だと書いていることから、これらはザルツブルクで作られていたのだろう。

1781年7月4日
クラヴィーアのための新作としてお知らせできるのは、ぼくは4つのソナタを出版してもらうことになったことです。 そのなかにはハ長調と変ロ長調があり、他の2つだけが新しいものです。
[書簡全集 V] p.95
ここで「ハ長調」というのが K.296 であり、変ロ長調というのがこの曲のことである。 さらに出版された作品集をザルツブルクに送った(12月15日の手紙)とき、「印刷された6つのソナタのうち、あなたにとって新しいのは4曲だけでしょう」とも書いている。

〔演奏〕
CD [Music & Art CD-665] t=20'24
クラウス Lili Kraus (p), ゴールドベルク Szymon Goldberg (vn)
1937年4月、ロンドン、MONO, SP復刻版
CD [EMI TOCE-6725-30] t=21'20
クラウス Lili Kraus (p), ボスコフスキー Willi Boskovsky (vn)
演奏年・場所不明、MONO
CD [COCQ 83885-88] t=20'37
シゲティ (vn), ホルショフスキー (p)
演奏年・場所不明
CD [PHILIPS 32CD-159] t=14'51
ハスキル Clara Haskil (p), グリュミオー Arthur Grumiaux (vn)
1958年10月、スイス、バーゼル
CD [DENON COCO-9167] t=19'44
オルベルツ (p), ズスケ (vn)
1971年
CD [ポリドール FOOL-23136] t=19'51
ルプー (p), ゴールドベルク (vn)
1974年
CD [ポリドール LONDON POCL-2084/7] t=19'51
※上と同じ
CD [RCA VICTROLA 77556-2-RV] t=19'09
イマゼール Jos van Immerseel (p), シュレーダー Jaap Schroeder (vn)
1982年2月、スイス、バーゼル
CD [Calliope CAL 9664] t=18'06
Stanislav Bogunia (p), Petr Messiereur (vn)
1985年
CD [harmonia mundi KKCC-268/9] t=19'01
ヴェッセリノーヴァ Temenuschka Vesselinova (fp, Claude Kelecom after Walter), バンキーニ Chiara Banchini (vn, Cremona, c.1780)
1993年7月、パリ、Musée National d'Art Moderne

〔動画〕
[https://www.youtube.com/watch?v=AKeVF_Dluao] t=20'04
Anne Sophie Mutter (vn), Lambert Orkis (p)
[http://www.youtube.com/watch?v=utlN41x2Fv4] (1) t=1'48
Léonide Kogan (vn)
[http://www.youtube.com/watch?v=xxT3NDvS0UI] (1) t=6'07
Henrike Brüggen (p), Gisela Müller (vn)


クラリネット四重奏曲 変ロ長調

同時代の編者不明の出版譜(1799年)が残る。

これらの作品(アウエルンハンマー・ソナタ集)はありとあらゆる改訂や編曲をこうむった。 そのうちの K.378 は、フルートとピアノ用、2つのヴァイオリン用、2つのフルート用、2つのクラリネット用、フルート四重奏曲、クラリネット四重奏曲、それに弦楽四重奏曲として存在する。 これら種々雑多な編曲を誰がやったのかは知られていない。クラリネット四重奏曲版は1799年オッフェンバッハのヨハン・アンドレ社から「3つの四重奏曲、作品79」に含まれて出版された。
ロビンズ・ランドン(森 泰彦訳)CD[SONY SRCR 1789]

〔演奏〕
CD [SONY SRCR 1789] t=19'06
ナイディック (cl), ベス (vn), クスマウル (va), ビルスマ (vc)
1992年

〔動画〕

 

〔参考文献〕


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2012/03/18
Mozart con grazia