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ピアノとヴァイオリンのための6つの変奏曲 K.360 (374b)
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ウィーンでの最初のピアノの弟子となったルムベーケ伯爵夫人(たぶん)のために、ピアノとヴァイオリンのための2つの変奏曲 K.359 と K.360 を書いた。 その後者となるこの曲はアルバネーズの歌集から「泉のほとりで Au bord d'une fontaine」を主題にした6つの変奏曲。
モーツァルトの自筆譜にも出版譜にもタイトルはなく、「ヴァイオリン伴奏つき6つの変奏曲」となっているため、主題が何というフランスの曲なのかはっきりしないまま、長い間「ああ、恋人を失えり Hélas! J'ai perdu mon amant.」とされていた。 しかし、のちにドゥ・サンフォアの研究によりアルバネーズの「伴奏つきアリエット集」第3巻に収められた感傷的なシチリアーノ風の旋律(原曲はイ短調)が主題であると判明。 新全集でも「『泉のほとりで』による6つの変奏曲」とした。
そもそも「ああ、恋人を失えり」という歌は存在しないこともわかっているが、『泉のほとりで』の作詞者不明の歌詞
Au bord d'une fontaine, Tircis brûlent d'amour; Contoit ainsi sa peine, Aux Echos d'a lentour: Félicité passée, Qui ne peux revenir, Tourment de ma pensée, Félicité passée; Que n'ay-je, en te perdant, perdu le souvenir? . . . . |
泉のほとりで、 恋に焦がれるティルシスが 木霊に愛の苦しみを訴える しあわせよ、いったん去れば もう戻ってこないのか! 僕の胸の想い 苦しみよ! 君を失うというのに 何故、思い出は消えないのか! CD[fontec FOCD3149]
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〔演奏〕
CD [グラモフォン 419 215-2] t=10'46 バレンボイム Daniel Barenboim (p), パールマン Itzhak Perlman (vn) 1985年11月、パリ |
CD [BMG ビクター BVCC-61] t=11'03 ナイクルグ Marc Neikrug (p), ズーカーマン Pinchas Zukerman (vn) 1990年、ニューヨーク |
CD [fontec FOCD3149] t=10'26 岡本美智子 (p), 浦川宣也 (vn) 1990-92年、田園ホール・エローラ |
CD [キング KKCC-232/3] t=10'14 ヴェッセリノーヴァ Temenuschka Vesselinova (fp), バンキーニ Chiara Banchini (vn) 1993年4月 |
CD [AMBRONAY ARCANA A 906] t=11'02 アルヴィーニ Laura Alvini (fp), ガッティ Enrico Gatti (vn) 1997年 |
〔動画〕
〔参考文献〕
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