Mozart con grazia > グラス・ハーモニカと自動オルガンのための曲 >
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グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K.356 (617a)

  • Adagio ハ長調 2/2 三部形式 28小節
〔作曲〕 1791年前半 ウィーン
1791年8月
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自作目録には記載なし。 グラスハーモニカの女流名演奏家キルヒゲスナー嬢のために。 1791年8月19日ウィーン・ケルントナートーア劇場での彼女の演奏会のために「グラスハーモニカ五重奏曲 アダージョとロンド」(K.617)を作ったが、この曲はそのときのアンコール用だとされている。

同じ調性の小アダージョ(K.356)は、明らかにこの女流名手の「アンコール」用に作られたのである。 マリアンネは2つの曲をヨーロッパ中に持ってまわり、ロンドンでは格別に喜ばれたにちがいない。
[アインシュタイン] p.368

キルヒゲスナー(Maria Anna Antonia Kirchgäsner, 愛称マリアンネ Marianne, 1769~1808)はカールスルーエの宮廷楽長シュミットバウアー(Joseph Aloys Schmittbaur, 1718~1809)の弟子。 4歳のときに失明したが、18世紀にヨーロッパで大流行していたグラスハーモニカという楽器と出会い、その演奏で有名となった。 シュミットバウアーが製作したグラスハーモニカを使って、各地を巡演していたが、1791年6月からウィーンで演奏会を開いていた。 モーツァルトもそれを楽しみにしていて、6月13日にブルク劇場で予定されていたコンサートがとり止めになった(実際は10日に変更されて、モーツァルトは聞きそこなった)ことを残念がっていた。

〔演奏〕
CD [ARCHIV POCA-2065] t=3'44
ホフマン Bruno Hoffmann (glass harp)
1951年6月26日、ハノーヴァー、Beethoven-Saal
CD [EMI TOCE-11559] t=3'38
ギーゼキング Walter Gieseking (p)
1953頃
CD [ポリドール F32L-20266] t=7'37
シフ Andras Schiff (p)
1986年2月、ウィーン、コンツェルトハウス
CD [CBS SONY 32DG83] t=3'22
高橋美智子 (glass harp)
1987年
※グラスハーモニカという楽器とその歴史について、諸石幸生氏による解説あり。
CD [クラウン Novalis CRCB-3013] t=3'09
ハーゼルベック Martin Haselboeck (og)
1989年9月、オーストリア、チロル州ブリクセン大聖堂
CD [SONY CSCR 8360] t=3'21
御喜美江 (classic accordion)
1990年
CD [ポリドール POCL-1559] t=2'50
トロッター Thomas Trotter (og)
1993年11月、オランダ、Hervormde Kerk, Farmsum
CD [PHCP-11026] t=3'47
ベッケルハイデ Todd Boekelheide (glass harp), ファルケ Kirsten Falke (S), カメン Shira Kammen (vielle), モリス David Morris (vc), コックス Natalie Cox (harp)
1995年、編曲
CD [BVCD 34037] t=
ホグウッド (hc)
2004年

〔動画〕

〔参考文献〕


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2015/08/09
Mozart con grazia