《管弦楽》 | セレナード | ディヴェルティメント | 行進曲 | 舞曲・メヌエット | 交響曲 |
◇ 一覧
◇ 第1部 : 1769年のイタリア旅行前まで
◇ 第2部 : 1769〜72年、3度にわたるイタリア旅行によりオペラ作家として自信をつけた頃
◇ 第3部 : 1773〜74年、「レオポルト合本」
◆ 第4部 : 1774〜84年、父のもとから離れ、ウィーンで自立し始めた頃
◇ 第5部 : 1786〜88年、最後の交響曲まで
Symphony in D for 2 violins, viola, bass, 2 oboes, 2 horns, 2 trumpets
- Andante maestoso - Allegro assai
- Andante
- Menuetto et Trio
- Prestissimo
1774年のセレナード K.203から第1、第6、第7、第8楽章を取って作られた。
このようにセレナードから改編されたものは5曲あり、そのうち3曲は本人か父の書いた譜面があるが、この曲にはそれがない。
第1楽章はハイドンが好んで用いたように序奏が付けられ、祝典の始まりの厳粛で華やかな雰囲気を出している。
Symphony in D
- Allegro assai ニ長調
- Andante ト長調
- Menuetto ニ長調
- Andante grazioso - Allegro ニ長調
1775年のセレナーデ K.204を改編したものだが、好評でオリジナルより有名になった。
終楽章は特に面白い構成で、アンダンテ・グラツィオーソとアレグロの部分が交替でそれぞれ4回現れる。
- ホグウッド指揮AAM CD.121 t=25'13 ; 1984
- ヴァイル指揮ターフェルムジーク・バロック CD.294 t=24'46 ; 1991
K.121 交響曲もしくはディヴェルティメントの終曲
Finale to a symphony or to a divertimento in D for 2 violins, violas, bass, 2 oboes, 2 horns
[ 75年春 ザルツブルク ]
ミュンヘンから帰郷後、オペラ「にせの花作り女」K.196の序曲と同じ楽器編成によりアレグロK.121を作った。
しかしシンフォニーとして一緒にまとめられていなかったため、シンフォニーの終楽章とは気付かれないでいた。
それを指摘したのはヴィゼワとサン・フォワであり、アインシュタインがK.207aとまとめて今日に至る。
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Finale to a symphony in C for 2 violins, violas, bass, 2 oboes, 2 horns, 2 trumpets
K.213c 交響曲 ハ長調「羊飼いの王様」
Symphony in C
- Molto Allegro ハ長調
- Andantino ハ長調
- Presto assai ハ長調
[ 75年8月 ザルツブルク ]
劇場用セレナータ「羊飼いの王様」の序曲に、2つの楽章を加えてシンフォニーにした。
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K.250 交響曲 ニ長調「ハフナー」
Symphony in D
- Allegro maestoso - Allegro molto
- Menuetto galante
- Andante
- Menuetto
- Adagio - Allegro assai
1776年のセレナード「ニ長調 ハフナーK.250」を改作したシンフォニーだが、K.385の方が「ハフナー・シンフォニー」として有名である。
原曲にはないティンパニのパートをレオポルトが付け足した。その上に全体的にモーツァルト自身が修正している。
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Symphony in D [No.31] for 2 violins, violas, bass, 2 flutes, 2 oboes, 2 clarinets, 2 bassoons, 2 horns, 2 trumpets, timpany
- Allegro vivace ニ長調 4/4 ソナタ形式
- Andante ト長調 6/8 展開部のないソナタ形式
- Allegro ニ長調 2/2 ソナタ形式
[ 78年6-7月 パリ ]
コンセール・スピリチュエル支配人ル・グロの依頼。彼の注文通り10種の楽器を使った。
当時のパリは既に市民文化が進み、音楽も宮廷だけのものではなかった。
パリのオーケストラの規模と演奏能力に合せて、最大級の楽器編成になった。
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Overture (Symphony) (missing)
[ 78年末か79年初 パリ ]
9月11日の父への手紙で知られているが行方不明。
K.311a (Anh.C 11.05)
出版譜がある。1778年9月11日の手紙にある曲と思われていた。新全集では疑わしい部(Anh.C 11.05)に分類されている。
K.318 交響曲 第32番ト長調
Symphony (Overture) in G [No.32] for 2 violins, viola, bass, 2 flutes, 2 oboes, 2 bassoons, 4 horns, 2 trumpets
- Allegro spiritoso ト長調
- Andante ト長調
- Tempo primo ト長調
[ 79年4月26日 ザルツブルク ] 作曲の動機は不明。ただし、5月23日に演奏会があったので、そのためかもしれない。
3つの楽章が1つにつながっている。後に、ビアンキのオペラ「誘拐された村娘 Villanella rapita」がウィーンで上演されたとき、その序曲として使用されたため、長い間その序曲として知られていた。
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K.319 交響曲 第33番 変ロ長調
Symphony in B flat [No.33] for 2 violins, viola, bass, 2 oboes, 2 bassoons, 2 horns
- Allegro assai 変ロ長調 3/4 ソナタ形式
- Andante moderato 変ホ長調 2/4 ソナタ形式
- Menuetto 変ロ長調
- Allegro assai 変ロ長調 2/4 ソナタ形式
[ 79年7月9日 ザルツブルク ]
作曲の動機は不明。ミュンヘン、マンハイム、パリと旅行して、優れた楽団に接したことによる成果がある。
管楽器の巧みな使用により、それらが弦楽器と対等に語るようになった。ザルツブルクに縛られているやり場のない心の反作用として、輝き躍動する精神が生き生きと発露している。
終楽章を除く各楽章で「ドレファミ」のジュピター主題が使われている。メヌエットは後に(1782年)追加されたものか。タイソンは1785年後半に使用された紙に書かれていると分析。
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Symphony in D
- Adagio maestoso - Allegro con spirito
- Andantino
- Presto
1779年のセレナード「ポストホルン」K.320の改編。第1, 5, 7楽章から成り、ポストホルンが出てくる第6楽章は含まれていない。
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K.338 交響曲 第34番 ハ長調
Symphony in C [No.34] for 2 violins, viola, bass, 2 oboes, 2 bassoons, 2 horns, 2 trumpets, timpany
- Allegro vivace ハ長調
- Andante di molto ヘ長調
- Allegro vivace ハ長調
[ 80年8月29日 ザルツブルク ]
ザルツブルク時代最後のシンフォニー。
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Minuet to a symphony in C
[ 82年5月 ウィーン ]
合計89小節から成り、後の3大交響曲のメヌエットに匹敵し、内容も格調が高く美しい。演奏会での挿入曲か。
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Symphony in E flat for 2 violins, viola, violoncello, bass, flute, 2 oboes, 2 horns, bassoon. (fragment)
Adagio 14小節と Allegro 83小節まで
[ 82年5月 ウィーン ] 未完、紛失。ニッセンの記録のみ。
K.383i 交響曲楽章または序曲のためのスケッチ
Sketch to a symphony or to an overture. (missing)
[ 81年〜82年 ウィーン ]
自筆譜はザルツブルク・モーツァルテウムにあったが、行方不明。
K.385 交響曲 第35番 ニ長調 「ハフナー」
Symphony in D (Haffner) [No.35] for 2 violins, viola, bass, 2 oboes, 2 bassoons, 2 horns, 2 trumpets, timpany, (flutes, clarinets)
- Allegro con spirito ニ長調 4/4 副主題を欠く変則的なソナタ形式
- Andante ト長調 2/4 ソナタ形式
- Menuetto ニ長調 3/4 三部形式
- Presto ニ長調 4/4 ロンド風ソナタ形式
[ 82年7月、83年3月 ウィーン ] 1782年7月にセレナードとして書かれた。
この年の夏、ザルツブルクのハフナー家が貴族に列せられることになり、その祝祭用セレナードの作曲を父を通して依頼された。
その後、楽譜をウィーンへ送り返してもらい、1783年3月にシンフォニーに改作した。
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K.425 交響曲 第36番 ハ長調 「リンツ」
Symphony in C (Linz) [No.36] for 2 violins, 2 violas, bass, 2 oboes, 2 bassoons, 2 horns, 2 trumpets, timpany
- Adagio - Allegro spiritoso ハ長調 3/4 ソナタ形式
- Poco Adagio ヘ長調 6/8 ソナタ形式
- Menuetto ハ長調 3/4 三部形式
- Presto ハ長調 4/4 ソナタ形式
[ 83年10月終〜11月3日 リンツ ]
ザルツブルクからウィーンへ帰る途中立ち寄ったリンツで作られた。
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K.444 (K.425a / Anh.A53) 交響曲 第37番 ト長調
Introduction to Michael Haydn's symphony in G [No.37] for 2 violins, viola, bass, 2 oboes, 2 horns
- Adagio maestoso - Allegro con spirito
- Andante sostenuto
- Allegro molto
[ 1784年2〜4月 ウィ−ン ]
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