Anton Stadler1753 - 1812 |
アントン・シュタドラーは1779年からウィーンに住み、同じクラリネット奏者の弟ヨハンとともに宮廷に仕えていた。 彼は「ウィーンで最初のクラリネットの名演奏家」と言われるほどだった。 モーツァルトと年齢も近く、すぐ意気投合して親しい遊び仲間となった。シュタドラーはこの楽器の低音域が好きで、バセットホルンを愛していたという。 彼は「音楽の本質は歌うことから学ぶのだ」と言ったという。それに対してモーツァルトは
「あなたの楽器から生まれるような音は聞いたことがない。 あなたの手にかかるとクラリネットは巧妙に人の歌声をまねるが、思ってもいなかったことです。あなたの音は余りにも柔らかく魅力的なので、心ある者はみな惹きつけられる」と語ったという。
ホルンのための曲は名手ロイトゲープのために、あるいは、オーボエは名奏者ラムに、というように、クラリネットにはアントン・シュタドラーがいて、彼のために歴史に残る名曲が作られた。
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Theodor Lotz1748 - 1792 |
クラリネット奏者。 ほかに、ファゴット、ヴィオラなどの演奏も堪能だった。 のちに楽器製作者となり、アントン・シュタドラーのために他に類を見ない楽器を作った。 それは今日バセット・クラリネットと呼ばれている。
Maximilian Stadler1748 - 1833 |
シュタドラーという名前の人物はもう一人いる。 シュタドラー神父である。 作曲家でもあり、モーツァルトの未完の作品をいくつか補筆完成している。
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