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■オーボエ
とは「高い木管」という意味のフランス語「hautbois」から。
祖先は紀元前数千年にもさかのぼる。2枚のリードを震わせて音を出すものとして「チャルメラ」も同族。
リードは南フランス地中海地方沿岸のアシを材料に、演奏者が自分の好みに応じて仕上げる。
そのため演奏者の個性が一番現れる楽器。
その名称のように高く鋭い音から丸い柔らかい音まで表情豊か。
■ファゴット
他方、木管で、高音のオーボエに対して、低音部を受け持つのはファゴット(バスーン)であり、イタリアとドイツではファゴット fagotto と呼び、フランスとイギリスではバスーン bassoon と呼ばれる。
前者の呼び名は「束にしたもの」という楽器の形に由来し、後者はフランス語の「低い音 basson」という意味による。
バロック時代から使われ、歯切れのよい調子と飛び跳ねるようなユーモラスな表情がこの楽器の特徴。
モーツァルトお気に入りの楽器。
■作品
冒頭部分がブライトコップ&ヘルテル社の目録に残る。 1775年、ミュンヘン滞在中のモーツァルトは当地で、ファゴットの演奏に優れていたといわれるデュルニッツ男爵(Thaddäus Freiherr von Dürnitz, 1756-1807)のために3曲のファゴット協奏曲を書くはずだった。 その一つだろうと推測され、K.196dの番号で位置づけられた。 しかし西ベルリン国立図書館にあるパート譜には Dzy と書かれてあり、ギークリングは別人の作と見ていて、ダンツィ(Franz Ignaz Danzi, 1763-1826)ではないかという。 また、紛失したチェロ協奏曲 K.206a と関連があるとする説もある。
〔動画〕
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〔参考文献〕
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