※7~9月は蚊が“非常に”多く、マダニも生息する環境です。なるべく肌を出さない服装、虫よけスプレーの利用(肌には塗り広げ、服の上からも噴霧)を推奨します。
春国岱駐車場からスタートするコースで、キタキツネコースとの分岐点までは木道、その先は砂や小石の道を歩きます。北側はエゾノコウボウムギの草原が広がり春から秋にかけてヒバリが多く見られます。南側は湿地帯でオオシバナ、アッケシソウ、ウミミドリなど塩性湿地の植物がみられます。また、コース南側の春国岱湾には、カモやハクチョウ、シギ・チドリ類(いずれも春と秋)が集まります。ヒバリコース終点の看板はなく、左手にシカ柵が1基立っているあたりが終点となります。
ヒバリコースに続くコースで、浜堤上には四季折々にさまざまな野草が咲きます。南側の湿地(中谷地)にはカモ類、シギ・チドリ類(いずれも春と秋)が羽を休め、時折タンチョウが食べものをとりに姿を見せます。ハマナスコース終点の看板はなく、左手浜堤上にシカ柵が5基並んでいるあたりが終点です。その先は春国岱の先端(北西側)が3本に分かれる手前まで歩くことができ、駐車場から約3.8km(徒歩約90分)となります。
ヒバリコースの途中から木橋を渡り、湿原と草原を歩くコースです。川、草原、湿原、塩性湿地、立ち枯れの木々が並ぶ場所とバラエティに富んだ自然環境を見ることができます。アカエゾマツコースとの分岐までは木道、その先は土の道で、ぬかるんでいることが多いので、長ぐつ着用をおすすめします。
キタキツネコースから分かれて森林のまぎわまで木道を歩くコースです。アカエゾマツ、トドマツの針葉樹林の倒木上に、マイヅルソウや樹林の実生が育つ風変わりな風景も見られます。オオアカゲラ、アカゲラなどのキツツキ類やルリビタキ、キクイタダキなど高山性の野鳥に出会えます。
ネイチャーセンターに隣接する自然学習林内を周回するコースで、森林内には大きなミズナラ、ヤチダモ、ハルニレなどの広葉樹が茂り、野草の種類も豊富で、キツツキやカラの仲間が見られます。動物の種類も比較的多く、エゾシカやキタキツネなど大型の哺乳動物のほか、エゾリス、ネズミ類、コウモリ類、エゾモモンガなどが暮らしています。春にはキタミフクジュソウやミズバショウ、エゾオオサクラソウなどが咲き誇ります。
小鳥の小道入り口から10分ほど歩いたところにあるあずまやからは、春国岱と風蓮湖、根室湾を望むことができます。
ネイチャーセンター~ヒバリコース~キタキツネコース(木道部分)~アカエゾマツコース (往復)
もっとも一般的なコースです。所要時間は歩く速度にもよりますが、1時間30分から2時間ぐらいです。草原、湖、湿原、塩性湿地、森と、春国岱の多様な環境を感じることができます。3時間以上時間があれば、ゆっくりと風景や鳥たちとの出会いを楽しむことができるでしょう。
ネイチャーセンター~ヒバリコース~ハマナスコース (往復)
ネイチャーセンターから春国岱の第一浜提先端にむけて歩くコースで、所要時間は往復およそ3.5時間です。春国岱の草原地帯を歩くコースで、木道はありません。右側に海、左側に湖や湿原、砂丘などの広大な風景が広がります。湿原ではタンチョウが、海側ではオジロワシ、季節によってカモの仲間、カモメの仲間、シギやチドリの仲間を見られることがあります。