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介護報酬の請求方法は、平成12年3月7日付省令20号および告示第50号に示されており、3月8日の全国介護保険担当者会議資料(第2分冊89ページから)に記載があります。
ただ、もともと文章が分かりにくいことと、公費負担給付との関連が特に取っつきにくいので、医療請求事務に慣れてない事業所や施設は大変だろうと思います。
このセッションではこの請求事務について、記入順に、なるべく平たくわかるように解釈を試みてみたいと思います。(日医総研の「必携介護報酬ハンドブック」および国保中央会の「介護報酬請求の手引き」を参考にさせていただきます。)
A.請求方法と審査のポイント
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提出書類 |
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請求先 |
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請求方法 |
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例外(紙ベースで請求可) |
1.支給限度管理サービスが不要なサービスを行う場合(居宅療養管理指導・痴呆対応型共同生活介護・特定施設入所生活介護) 2.訪問看護、通所リハビリなど支給限度額管理が必要なサービスであるが、1種類のみ行う場合 3.1と2の組合せの場合 |
1.施設サービスのみで50床未満の場合 2.施設サービスのみで50床未満の場合で、在宅の1をあわせて行う場合 3.施設サービスのみで50床未満の場合で、在宅の2をあわせて行う場合 4.施設サービスのみで50床未満の場合で、在宅の3をあわせて行う場合 |
請求時期 |
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支払時期 |
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請求書の点検項目 |
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給付管理票との突合 |
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☆請求に問題ある場合の返戻・査定についての解説はこちら |
B.書き方の実際
介護給付費請求書(全サービス事業者・居宅介護支援事業者に共通)と介護給付費明細書に記入しますが、順番は1.介護給付費明細書、2.介護給付費請求書の順です。
B−1.介護給付費明細書
サービス種類 |
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指定居宅サービス | 訪問介護 |
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訪問入浴介護 | ||
訪問看護 | ||
訪問リハビリテーション | ||
通所介護 | ||
通所リハビリテーション | ||
福祉用具貸与 | ||
居宅療養管理指導 | ||
短期入所生活介護 |
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短期入所療養介護 (介護老人保健施設) |
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痴呆対応型共同生活介護 |
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特定施設入所者生活介護 | ||
指定居宅介護支援 | 居宅介護支援 |
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指定施設サービス | 介護福祉施設サービス |
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介護保健施設サービス |
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介護療養施設サービス |
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保険+生活保護 | 1枚 | 保険請求と併せて生保の請求額を公費請求額欄で計算 |
生活保護の単独請求 | 1枚 | 生保の請求額を公費請求額欄で計算 |
保険+公費負担、生活保護 | 2枚 | 1枚目で公費負担の請求額計算を行い、2枚目で生保の請求額を計算 |
保険+公費負担併用 | 1枚 | 公費負担医療の請求額を公費請求額欄で計算 |
生活保護+公費負担併用 | 2枚 | 1枚目で公費負担の請求額計算を行い、2枚目で生保の請求額を計算 |
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3.記入の例:
1.在宅サービスの例(公費のない簡単な例)はこちら。(はじめにみてください)
2.在宅サービスの例(公費のある例)はこちら。
3.短期入所療養介護で特定診療費のある例はこちら。
4.介護老人保健施設で緊急時施設療養費のある例はこちら。
5.施設での食事費用欄の記入法はこちら。
B−2.介護給付費請求書
1.介護給付費請求書(様式1(1))についてはこちら。
2.介護給付費請求書別紙(様式1(2))の記載要領
(1)サービス提供年月
請求対象のサービス提供年月を記載します。(2事業所番号
指定事業所番号または基準該当事業所の登録番号を記載します。(3)事業区分
該当する指定事業者、基準該当事業者の区分の番号を○で囲みます。(4)地域区分
事業所の所在地における単位数単価の適用地域の番号を○で囲みます。(5)施設等の区分、人員配置区分、その他該当する体制等
請求を行うサービス種類のコードを○で囲み、サービス種類ごとに介護給付費の算定の基礎となる、施設の種類、人員配置、体制等について、都道府県に届け出ている内容に基づき、該当する番号を○で囲みます。
☆合計を出すためのエクセルワークシートの串刺し計算法(どんくさ法)
- 挿入-ワークシートでワークシートを挿入、ワークシートのタブで右クリック、名前の変更で「合計」とします。
- tableのワークシートですべてを選択(一番左上のセルをクリック)、編集-コピー、「合計」のワークシートに移動し、編集-貼りつけ。
- ワークシートの保護はしません。
- 「合計」のワークシートのE33のセルを選択します。
- +を押して、クライアントのワークシートに移動し、E33をクリックすると計算バーに「+momo!E33」と入ります。
- また+を押して次のクライアントのワークシートに移動、E33をクリックします。計算バーには「+momo!E33+nantoka!E33」と入ります。
- この作業を登録しているクライアント人数分くり返します。
- 最後にEnterキーを押します。「合計」のワークシートのE33のセルには、全員の合計が計算されて出てきます。
- 合計のワークシートのE33のセルを横にドラッグ(オートフィル)してコピーします。これで、L公費分本人負担、I保険請求額、J利用者負担額、K公費請求額の合計が計算されました。
- 注意:公費は法別に集計が必要です。ほかに単位数や費用の合計も必要になりますから、自分で適当に改造してください。