大和証券の部屋開設にあたって
サイト掲載: 2010年 11月 8日
大和証券は、平成19年2月20日付で、金融庁長官に対して、「事故連絡書」を提出している。
その事故については、2007年4月1日、大和証券の女性管理職による不正事件として、由利弁護士の部屋で紹介している。
この女性従業員による不正が発覚したのは、2007年2月9日、顧客の一人が、大和証券の釧路支店に電話をし、大和証券からの事情聴取に全面的に協力したことから発覚した。
大和証券の金融庁に対する報告によると、大和証券は、次のように被害弁償をしたとしている。
顧客被害額 655,909,377円(被害顧客 34名)
当社弁済額 655,909,377円(被害顧客 34名)
当社弁済額 655,909,377円(被害顧客 34名)
当然、このような大規模の事件については、大和証券が刑事告訴をし、当該女性従業員の刑事責任が問われることとなると思われていた。
しかし、現在に至るまで、当該女性従業員は、刑事責任を問われることなく、再び、同様の自営業を営んでいることが判明している。
しかも、大和証券は、この女性従業員による不正を最初に告発した顧客を含めて10名以上の顧客に対しては、なんらの責任がないと主張するばかりか、女性従業員と一緒になって犯罪を犯したとまで主張している。
日本を代表する証券会社による証券取引に疎い顧客を愚弄するこのような無責任な主張が、許されるのか否か、同じような事件が、再び起こらないように法廷で明らかにされた事実を紹介したいと考えている。