お料理教室 エプロンも付けました。手もきれいに洗いました。 「んぢゃぁ…」 エプロンのポケットからミチアキはメモを取り出し、 みんなにてきぱきと指示を出す。 「えーと、イステムさんとティシアさんは…紅茶を牛乳で煮出してください」 牛乳パックとアールグレイのティーバッグをイステムに渡し、ミルクパンをティシアに。 「小麦粉とか…粉類をふるいにかけるのは、珠ちゃんとファストさん。」 元気に手を上げる珠子と無言でうなづくファスト。 「で、卵の白身を泡立てるのはフェンリルとレジスさんにやってもらって…。 楽しそうにうなづくルミ。みんなでこんな風に楽しくお菓子づくりなんてはじめてだ。 「…卵白ねぇ……。 電動泡立て器ねぇの?」 これ以上この話題を続けると後が怖いので、フェンリルはさっさと話を切り上げて、泡立て器を握ったり。 「牛乳どのくらいですか〜?」 カウンターごしに質問しつつミルクパンに牛乳を注ぐとティーバッグ一つを投入。 「えーっと、これはどうやって使う物なんですか?」 白いスイッチを押しこむと、鍋を置いたプレートが薄赤く発光する。 「わ〜!コレ凄いですね。魔法みたいですよ〜」 牛乳を温めつつしばし雑談。 「弱火でやってね〜。ふきこぼれちゃうよ?」 泡だった牛乳が鍋から溢れ出しそうになり、イステムは慌ててコンロから鍋をよける。 「ちょっとこぼしちゃいました〜。…ミチアキさ〜ん、どうしましょう〜?」 卵4つとガラスのボールを用意。 「ルミちゃん卵は割れる?」 ミチアキは卵を一つ、テーブルの角でちょっと潰すとぱかっと割り、黄身と白身を殻を使って分ける。 「わ〜♪すごいね! …できるかなぁ?」 ボールの上に菜ばしを二本渡し、その上に計量スプーンの大きい方を載せる。 「この中に割るの?」 見よう見真似で殻を割ってみる。スプーンの中に黄身だけ残って白身は下のボールの中に。 「へ〜、面白いね♪」 黄身は別のボールに取り分けて白身は泡立て組にまかせる。 「こんどは…紅茶の葉っぱを細かくしなきゃね。 厚手のキッチンペーパーに紅茶の葉を包み、上から叩いて揉んで粉にする。 「じゃぁ…つぎは……」 「いちごおいしそー♪」 可愛い指先で赤い果実を摘み上げて怒られ。 「…ちゃんとやれって…きつね子……」 ぱったぱたとテーブルに戻ると、ファストは自分の寝袋の中からなにやら小瓶を色々出して並べていた。 「んっ? これどーするの?」 薄力粉70グラムを粉ふるいでふるって…。 「お茶のしふぉんけーきだもんね♪」 抹茶を一さじ… 「…これ……。」 ニヤリとわらって金色の粉を… 「まぁ! 黄緑になったわ♪」 更に蛍光ピンクの粉… 「今度はオレンジね♪」 何だか慣れた手つきで最後に青ラメの粉を… 「ほら…真っ白……」 ふと振り向いた 「…ったくめんどくさいったら……」 レジスにボールを押さえてもらって、フェンリルは卵白を泡立て。 「まぁまぁ…やっぱ力仕事は僕たちでがんばらないといけませんね。 泡立て器をバトンタッチすると、レジスはお砂糖を大さじ一杯加え、小慣れた手つきで混ぜ始めた。 「ほ〜…手際いいぢゃねーか」 角が立つくらいしっかり泡立て。シフォンケーキが膨らむかどうかは卵白に全てがかかっていると言っても過言ではない。 「けっこう泡立てるのって力仕事じゃないです? 僕、非力ですから、もう腕だるくなってきましたよ〜」 ミルクパンの側面を手で触って、ミチアキはうなづく。 「うん、もうだいたいちょうどいいくらいにさめたね」 卵の黄身を3つ入れたボールを持ってくる。残った卵黄一個は、あとでパイを焼く時に艶出しに塗るつもり。 「これを、泡立て器で混ぜながら、紅茶牛乳ちょっとずつ入れてってね〜」 イステムがボールを押さえてティシアが混ぜ、ルミはその中に紅茶牛乳をちょこちょこ注ぐ。 「全部混ざったら、今度はお砂糖とオリーブオイルを入れて…そのあとに紅茶の葉を入れてね♪」 粉ふるいもメレンゲも完了。 |
お料理教室第二回でした。 順調に騒動に向かって進んでいます。…予定通りです。えぇ多分。 次回は、材料を全部混ぜてオーブンへ。 色々各PL同士で相談してアクションや反応など考えてくださいまし 基本的に、参加出来るのはFFTにて参加申請をしたキャラのみですが、 〆切りは4月3日・投稿先はmitiaki@maingate.FindHere.orgです。 |