武富士の立派な営業方針
わが社は、貸金業規制法の貸付規制を遵守している!
武富士は営業方針を、武富士社内報『竹の子』において公にしているが、それは、次のようになっている。★ 東証一部上場記念号(『竹の子』bP72号)
武富士の創業者であり、武富士の元会長である武井保雄氏は、平成10年12月2日、東京証券取引所一部上場企業となったことに関して、次のように述べている。
「平成10年12月2日、武富士は東京証券取引所第一部に上場致しました。振り返ると、昭和41年創業以来苦節33年、長くもあり、短くも感じる。この33年、今日の素晴らしい出来事は、なんと言っも、社員のおかげと心からお礼を申し上げたい。本当にありがとう。もう一つ、武富士が安泰でいられるのは大蔵省のおかげです。同省 は、業界が混沌としていた時代に道標べとも言うべき規制法を施行してくれた。武富士は、この方の通り、50万円までの貸付限度を厳守してきたから、今日この佳き日を迎えられたことを、皆も是非知ってもらいたい。」 |
★ 武富士の坂本取締役副会長の平成11年の年頭の挨拶(『竹の子』bP73号)
「やがて到来するかもしれない困難な時代に対応するためにも当社では、170万円以上の他社借り入れのある人は多重債務者として融資しないことを決定しました。」 |
★週刊東洋経済インダビューにおける武井保雄氏の話(『竹の子』bP74号)
武富士は社員についても大切にしているという実例として次のように述べている。
「一例として業界各社が1顧客に対し200万円、300万円融資しているので、武富士でもと店長達が相談に来たが、店長会議の席で『50万円の融資で1カ月の返済金が21,000円、もし、300万融資したら、月126,000円。君たちは本当に回収できるのかね」と尋ねた。その後どの店長からも、同様の相談はなかったという話を聞いたが、このエピソードはお客様と社員のことを第1に考える武井会長の経営姿勢をシンボライズしている。」 |
★経済誌フォーブス日本版(9月号)におけるで『日本の億万長者』特集が組まれ、武井会長は「健全な消費者金融を目指す、日本のナンバーワン・ビリオネア」とカバーストーリーで紹介されたが、そのインタビューにおいて、次のように述べている(『竹の子』bP76号)
「我々は今、無担保・小口金融という原点を踏み外してはダメなんです。貸し手責任の重みを痛感して経営に当たるべきなんですよ」 「『憲法』を守り抜かなくてはならない」 |
武井氏が言う「憲法」とは、83年に出された大蔵省の消費者金融業界に向けた基本通達を指している。武富士はこの「憲法」を厳守し、さらにこんな内規を徹底している。
「同業他社からの借り入れが原則3件(例外的に4件)以上の方、加えて昨年10月より同業他社より一定金額以上の借り入れがある方はご融資をお断りするようにしました。」 |
★平成12年年頭の辞における武井保雄氏の話(『竹の子』bP79号)
「加えて、大蔵指導の50万円融資規制を当社が忠実に守って来たのに対し、200万円、300万円と回収の見込みも立たないままに融資額を増やす同業大手のいわゆる「まとめ融資」の問題がある。」 |
★武井保雄氏は、「リーディングカンパニーとしての役割を果たしより健全な業界作りを目指す」として次のように述べている。(武富士社内報『竹の子』bP82号)
「当社では、先を見て既に数年前から件数のみならず、170万円という金額の制限も設け、既存顧客に対しても、途上与信を強化する等、与信管理の厳格化を図りながら、債権の質的向上を図って参りました。」 |
★武富士の専務取締役役営業統轄本部長である武井健晃氏は、平成15年の年頭にあたって「武富士の原点である『お客様第一主義』の尚一層の徹底を図る事」と題して、次のように述べている。(『竹の子』bP97号)
「当社がこのように大きく成長したのは、創業以来、大蔵省通達を遵守し、50万円及び年収の10%を守って来たからです。当社のような厳格な与信基準を持っている所は他にはありません」 |
このような立派な営業方針により、武富士がどのように成長し、どのように立派な業績をあげたかが、武富士社内報「竹の子」において、次のように述べられている。
★武富士社内報『竹の子』171号 一番大事な信頼は報告から 消費者金融の本道である無担保・無保証・小口融資に徹してきたことである。しかし、現在はどうかというと、一人の顧客に対し、2百万円・3百万円という過剰融資をしたり、担保を取ったり、経営に行き詰まっている事業主に融資する等、消費者金融の本道を逸脱した営業方針を打ち出している同業者が目立っていることは、誠に残念なことだ。顧客に2・3百万円融資するということは、一回の返済金が7・8万円にも及ぶ。遅れた場合は、返済金は10万円を越し、返済がきつくなるばかりでなく、社員の回収も困難になってしまう。同業他社を批判する気は毛頭ないが、このような過剰融資が、お客様や社員を逆に窮地に追い込むということをどうして経営者は気がつかないのだろうか。 一方、武富士はどうかというと、不動産担保ローンをすべてなくし、小口融資に特化している。これは、常に将来をみすえ、業界の 健全な発展を考えている経営者がいるからである。これからも、会長の指揮の下、迷うことなく消費者金融の本道を進むであろう。 ★政省令と規則を遵守する姿勢である。武富士の規則は、会長が長年に渡り研修や会議を積み重ね、「お客様を第一に」、社員が働きやすいように」と考え抜いた上でできあがったものである。
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感想
この営業方針のとおりに営業が行われているとすれば、生活保護の人に100万円を貸したり、主婦に50万円も貸したり、年収が100万円程度の人に100万円を貸したり、というようなことはありえないこととなると思うのだが。過剰融資であるかないかは、武富士のこの営業方針が明らかにしてくれている。