いやー、驚いた!「被害者の会」その後の報道
「黙れ!」という表題の下、朝日新聞が『「みる・きく・はなす」はいま』に次のような記事が載っている(5月4日)。
カネの力で批判封じ
名誉毀損訴訟 東京から来た弁護士は、武富士の顧問だった。 そのことを知ったのは、3か月以上たってからだ−−
探るような口調。今瞭美弁護士(釧路弁護士会)の名前を挙げ、「今さんは、ずさんな債務整理をしている。あなたも被害に遇っていませんか」と聞かれた。 主婦には、消費者金融10社からの借金が、夫の分と合わせて600万円近くあった。なぜ、自分の電話番号を知っているのか。不審に思いつつ、「今さんの事務員が話も聞かず叱る」と言った。 ほどなく、男は、東京の弁護士を連れてきた。「今さんを業務停止にする。懲戒請求を申し立てましょう」男はこうも付け加えた。 「(これまでに返済した)お金が返ってくるかもしれませんよ」 弁護士は03年1月、異例の集団懲戒請求を釧路弁護士会に申し立てた。 その後、夕刊紙や、週刊誌に、今弁護士の批判記事が次々と載った。実態のない「被害者の会」もつくられた。 「世話人」には夫婦の名前が勝手に使われた。 今弁護士は、武富士の取り立て方法を先頭に立って追及してきた。 夏になって釧路弁護士会は、今弁護士の不処分を決定している。 |
これに続いて武富士による名誉毀損の損害賠償訴訟のことが記載されている。
いやー、驚いた!
私は、「被害者の会」がつくられたとして、鈴木武志弁護士が釧路で、東京では、私の知らない人が、記者会見をしたということを知った時、その「被害者の会」の設立を知らせる書面には、私の多重債務整理の相談者の名前が5名あがっていた。いずれも、懲戒申し立てをした人達であった。私は、自分の相談者が、「被害者の会」を作り、世話人にまでなっているということに、驚いた。やはり、何か、不満があったのだろう、何が不満だったのだろうか、と思った。
しかし、この新聞報道によると、「世話人の名前は、勝手に使われた」となっている。この夫婦は、懲戒申し立てについて審理する綱紀委員会で、「今弁護士の処分は望まない」旨述べてもいる。あと、二人は、綱紀委員会にも出席しなかった。
私は、相談者だった人に会って、話を聞きたいと思った。しかし、私に対する懲戒請求事件の代理人になってくださっている弁護士は、「会ってはいけない。今は、鈴木弁護士の依頼者なのだから」と言われて、合うことは控えた。
世話人として名前をのせて、記者会見するということは、それらの人が、多重債務者であることを新聞記者に公にすることであり、ひどい「名誉毀損」であると考えるのは、私だけだろうか。
いくらなんでも、そこまでは、していないと思っていた。
夕刊フジは、世話人という人に直接会って取材をした上で、鈴木武志弁護士が提供した情報を掲載したのだろうか。
被害者の会設立といいながら、被害者が一人も記者会見に同席しないという不思議なものではあった。鈴木弁護士によると、自殺した被害者の会の代表という人は、釧路まで片道2時間以上かかるため、記者会見にはでなかったというが、釧路在住の世話人は、4人もいるのだ。