武富士会長らを盗聴容疑で告発
弁護士4人 警視庁が受理



 毎日新聞15年8月1日号は次のような報道をしている。

 「消費者金融大手「武富士」が、ジャーナリストの個人事務所の電話を盗聴していたとして、消費者問題に取り組む弁護士4人が、武富士と武井保雄会長(73)ら3人を伝記通信事業法違反容疑で警視庁に告発し、31日受理された。

 他の二人は、同社から内部資料を持ち出したとして業務上横領罪で起訴された元社員の中川一博被告(42)と依頼を受けて盗聴したとされる横浜市内の調査業者。

 告発状によると、武井会長の指示で中川被告が同社と会社に批判的なジャーナリストの電話盗聴を調査業者に依頼。01年1月23日〜2月14日ごろ、東京都港区の事務所内の電話を盗聴、録音して通信の秘密を侵した疑い。

 この問題では、盗聴されたとされる別のジャーナリストも武井会長らを告訴しており、中川日は盗聴を記録したとされ録音テープ71本を既に警視庁に任意提出。中川被告は、6月の拘置理由開示の法廷で「武井会長の指示で盗聴を依頼した」と陳述していた。


感想

 武富士のHPによると、これら盗聴は、すべて、武富士の元社員中川氏が、勝手にやったことで、武富士には、なんの関係もないとの意見表明がされている。

 そして、これらの報道をした週刊誌やその執筆者に対して、「名誉毀損」「信用毀損」等で民事訴訟を提起している。

 勿論、受理されただけで、最終的な結論がどのようになるかが、決まるわけではないが、「告発受理」についての武富士の意見表明はいまだなされていない。