武富士社員残酷物語
暴力と罵声、残業代未払い「週間金曜日2003.3.7号」報道



 このような見出しで、週間金曜日は、武富士社員の置かれている過酷で、劣悪な労働実態を報道している。
「10分以上暴行は続いた」との見出しのところには、次のうような記載がある。

20歳代後半の男性Xさんが武富士に入社したのは数年前のことである。初任地は都心のA支店。

『会長、今日も一日よろしくお願いします!』 武井保雄会長の肖像写真に最敬礼する儀式から、社員生活は始まった。

入社まもなく平日の夕方、最初の事件は起きた。

『ワシや!』

突如見知らぬ上司が支店に入ってきて怒鳴った。全員起立した。上司は、Xさんに、有線放送の音量を最大にするよう指示した。理由もわからずXさんはつまみを回した。隣にいる人の声が聞こえないほどの大音量が流れる。

『支店長を残して、廊下で待っていろ』

と上司は命令した。6〜7人いた社員は廊下に出た。次の瞬間、壁越しに怒号が響いた。

『何やっとんじゃ!』

支店長の懇願する声が続いた。

『申し訳ありません!』

『うるさいわ!』

平手打ちする乾いた音が数回、腹部を蹴る鈍い音もした。よろける支店長の影が擦りガラスに映る。暴行は10分以上続いた。

騒ぎが収まりXさんは、恐る恐る店内に入った。顔を赤くはらした支店長がいた。先輩社員たちは平然と席に戻った。支店長も洗面所で口をゆすぎ仕事を続けた。


この支店長は、他の支店で起きたトラブルについて『監督責任』を取らされたのだという。

この記事には、次のような項目で武富士の職場の実情が報道されている。

『死亡』に沸く職場
解雇理由は『お礼の手紙』
月100時間以上の残業
社員が借金を背負う


感想

フォーカスに、武富士の幹部の人から、暴力を受け負傷をしたという報道があった。東証一部上場の企業で、このような暴力が振るわれているということは、にわかには信じられないひどいものだ。