債務の支払いに関する申入書(第三書式)?
武富士は、支払い義務のない第三者には、請求はしない、家族に『内緒』で借入れをした顧客のことについて家族に「借入れの事実」を漏らした場合には、債権を放棄すると公にしている。
ところで、武富士には、「債務の支払いに関する申入書(第三書式)なる印刷物がある。
この書式には、次のような記載がある。
債務者の記者に対する上記債務の支払に関し、債務者の状況をご配慮いただき、以下のように特別なお取扱いをいただきたく申入れます。 なお、下記支払い条件に万一違約した場合は、本申入日に遡って原契約の適用を受け、残元金、利息の一括支払を債務者に請求することに一切異義を申しません。
1.債務者の状況(該当するものに〇印) 尚、私は、法律上支払義務がないことを十分に理解した上で、債務者本人の上記状況を考えて、私自らの任意の申入れにより支払をすることにしました。
申入れ者(自署・印) 平成 年 月 日 |
感想
武富士では、稀にしかない支払義務がない第三者からの、任意の申入れのために、このような書式を印刷して備えつけているということなのだろう。ある大手消費者金融会社の社員は、このような書式は、そもそも、会社にはないと言っていた。
「法律上支払い義務がないことを十分に理解した上」で、「自らの任意の申入れで支払う」というこの書面には、貸金業規制法に定める貸金の内容は、全く記載されていない。 場合によっては、すでに、利息制限法では過払いとなっている債務かもわからない。
また、すでに、商事時効になっている債務かもわからない。