消費者金融「5社以上から借金」は230万人

2006年 7月 25日

読売新聞が次ぎのような報道をしたという。

消費者金融、「5社以上から借金」は230万人

 5社以上の消費者金融から融資を受けている多重債務者は約230万人にのぼり、平均借入残高は200万円を超えていることが全国信用情報センター連合会(全情連)の調べでわかった。
 また4社以上から借りている人の3割以上は返済が滞っている。貸金業規制法は、顧客の返済能力を超える貸し付けを禁止。また大手消費者金融5社は、すでに4社以上から借金をしている人には新規の貸し出しをしないという自主規制を掲げているが、こうしたルールに実効性のない実態が浮かんだ。
 多重債務者の実際の人数や借入残高などが明らかになったのは、これが初めてのことだ。
 全情連が今年5月22日現在、全国33の信用情報機関に加盟している貸金業者から、無担保無保証で融資を受けている個人顧客を調査、分析した。それによると、調査対象1399万人のうち、1社だけから借りている人は598万人。5社以上から借りている人は229万人に達していた。
 1人あたりの平均残高は101万5000円。うち5社以上から借りている人は残高が200万円を超えていた。少なくとも1社に対し、3か月以上まったく返済していない人は全体の19・1%。4社以上から借りている人を見ると、返済が滞っている割合は3割を超えた。

感想

 大手5社は、既に、3社まで借りている人にしか貸付をしない。つまり、4社目の人にしか融資しないという合意をしている。ところが、現実には、4社まで借りており、自社を入れると5社となる人まで融資している。この報道の4社以上借りている人には貸さないというのが、自社を入れて4社目ということなら同じだが、現実とは違うと思う。

 それにしても、大手5社の合意というのは、そもそも、1社当たり「年収の10バーセントもしくは50万円まで」ということが前提となって合意されたものであると考える。ところが、現在は、1社で、「ヨーイドン」から100万円を融資するという異常な過剰融資が行われている。