二度目の借入れ?
どうして借りられたのか?
免許証の生年月日を変えて借入れ!

2006年 7月 11日

Aさんは、平成11年、多重債務のために相談にきた。
これまでの債務についてようやく解決の見通しがついた。
ところが、一人できた。
妻と子どもと別居しているという。

「どうして?」
「又 借りました」
「借りられなかったのじゃないの!」
「生年月日を変えました」
「どういうふうに?」
「誕生日は、11日なんですけど、1日にしました」
「えっ。そういう借り方は、どういうことだかわかる?」
「…………」
「そういうの詐欺って言うの!」
「………」

債務整理をやっている最中に、又、借りましたという人が、何人かに一人、必ず出てくる。
その理由は、いろいろある。

私は、必ず、相談の最後に、次ぎのように話す。

「これから、どうしても、お金が5万円いる。でも、給料日までまだ5日もある。という時、どうする?」

いろいろな答えがあるが、一番多い答えは、「又、クレジットかサラ金で借りるしかない」というものだ。

「それだと、又、高い利息を支払わなければならないことになるのよ」

「でも、…………」

そこで、私は、自治体には、少額のお金を貸す制度があるということの説明をする。

殆どの人が、そういう制度があることを知らない。

困ったときには、市役所に、役場に、というように信頼される地方自治体になってもらえるには、どの位の時間が必要なのだろうか。