生活保護受給者に異常な対応

2006年 5月 8日

秋田県の地元紙に次のような記事が掲載されたという。

秋田市職員、生活保護夫妻に「暴言」
2006年04月27日

生活保護を受けている秋田市の夫婦が妊娠したことを市保護課で相談した際、担当者が「一般家庭でも簡単に子どもを産めない」「すべて税金で何とかして下さいというのはおかしい話だ」などと告げていたことが分かった。市民団体は25日、「人権侵害にあたる」と抗議した。市はこのやり取りがあったことを認めている。

 夫婦は長女(2)と3人暮らし。夫(28)は「うつ状態で半年ぐらいの完全休養が必要」と医師に診断され、この1月から生活保護を受けている。

 夫婦によると、今月14日、妻(43)の妊娠を知った夫が同課を訪ねると、「産みます、はいそうですね、というわけにはいかない」「出産を望み、何でもかんでも面倒をみてもらえるならば、みんな生活保護を受けたいと思いますよ」などと言われた。さらに、「(絶縁状態の親類に出産の援助要請を)土下座してでも考えていかないといけないですよ」と責められたという。

 市民団体「秋田生活と健康を守る会」とともに抗議した夫婦は「生活保護を受けていたら子どもを産んではいけないのか。おなかに宿った命を守りたいが、今は担当者に会うのも怖い」と話している。

 同課は「出産は自由。行き違いがあったみたいなので状況を調べたい」としている。

……

 このようなことについて抗議した支援団体に、抗議の電話が数件あったという。

 とてもここには書けないような言葉で。


意見

 子どもは、親を選べない。
 どのような親の子どもとして生まれても、日本国民の一人として、生活し、教育を受け、そして、将来の日本を担う。
 こんな当たり前のことが、とても、期待できないほどに日本がなってしまったのだろうか。
 どんな親の下に生まれても、日本国民の一人としてきちんとした生活を保障し、教育を保障しなければ、将来、日本国が負担する社会的資本は莫大なのものになると思う。
未来を見通した政治家は、このようなことについてどのように考えているのだろうか。

そんなことは期待できないほど、日本の政治家は将来を見通す力がないのだろうか。