迷惑をかけないという人は必ず迷惑をかける!
絶対に迷惑をかけないからと言うから保証人になったんです。 ところが、その友達が破産したということで、私のところに払えという督促が来たんです。 家内には内緒で保証人になったので、家内にばれてしまって、家内から離婚すると言われてました。
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こういう相談は、非常に多い。
私は、こういう時、「絶対、迷惑をかけないという人は、必ず迷惑をかける!」と説明する。
そういうとき、私は、次のように説明することにしている。
「人間、当たり前のことは、全く、気にもしていない。」
「私達は、空気があるから生きていける。でも、普通のとき、『空気さん、ありがとう』と、空気に感謝などしない。」
「ここに人差し指がある、と意識することは殆どない。でも、料理をしていて、人指し指を切っちゃって、血が出た。すると、ああ、ここに人指し指があったんだと意識する。」
「お腹がどこにあるか、なんて全く気にしていない。しかし、お腹が痛いと、ああ、お腹が痛い、お腹が痛いと意識する」
『絶対迷惑をかけない』『迷惑なんかかけるもんか』と思っている人は、『迷惑』という言葉が頭から離れないという状態にあるということなのだ。
「つまり、冷静に考えれば、絶対に迷惑をかけてしまう状態にある。しかし、迷惑はかけない、迷惑なんかかけるもんかと、自分に言い聞かせている人が、「迷惑はかけないから」というふうに話すのだ。
「迷惑をかけないから」という人に対しては、どんな状態なのかを、厳しく問い詰めて、本人が、自分のおかれている状態を認識させることが必要となる。
しかし、多くの人は、「迷惑をかけない」という言葉を鵜呑みにしてしまう。
心すべきことだと思う。
2005年12月26日