NHKの「ファイト」に異議あり!
NHKの朝ドラ「ファイト」で、次のような親子の会話があった。父親が食事の支度をしているのをみて、高校一年生の娘が、「食事の支度をする」と父親に言ったところ、父親は、「食事の支度は自分がする。お前は何もしなくていい、勉強しなさい」と言った。
高校一年生というと、15〜6歳である。この年齢の女の子なら、家事一般が一通りやれるのでなければならないと思う(女の子だけがという意味ではないが、特に、女の子なら当然という意味である)。
小学生の時から、炊事の手伝いをするというのは当然ではないか。
どんなに勉強ができても、人間としての生活に必要なことができなければ、結局、「苦労」をするのは、本人である。
日本の大人は、「子どもには、自分が経験したような苦労をさせたくない」ということをよく言う。しかし,苦労をしなければ、何も身につかないのではなかろうか。
ナイフでリンゴの皮をむくのも、大根の千切りを作るのも、何回も失敗をしてだんだん上手になるのだ。
「ファイト」での親子の会話は、日本のこどもが、大人になっても、生活に必要なことができないということについての大きな原因であることを表していると思う。
子どもに家事の手伝いをさせる、してもらうというべきか、のは、子どもが一人前になるための、最も重要なことだと思う。
このような形で大人になった子どもは、大人になって、自分の子どもに何を教えられるのだろうか。
考えさせられることではある。