明石「花火大会刑事事件」明石警察署長不起訴に!



検察審査会で「起訴相当」の意見出るも、再度不起訴?
責任は、現場の者だけに!

明石市での平成13年7月21日に明石市民夏まつり花火大会会場で,会場とJR駅を直結する歩道橋内で死者11名(子供9名老人2名)・負傷者247名という悲惨な雑踏事故が発生したことは、記憶に新しいところだ。

現在、被害者が、県(警)・市・警備会社を相手に民事訴訟を提起している。

ところで警備担当の明石警察署が非常にずさんな警備をし,むしろ夜店を歩道橋の階段下に設置し観客を歩道橋内へ押し込めるなど事故を積極的に作出したと言われても仕方がないことが明らかになっているという。

遺族の弁護団は、警備本部長であった明石署長の責任を追求してきたとのことですが、業務上過失致死傷罪で起訴されたのは市と警備会社と警察の現場責任者だけで,明石署長は不起訴となったという。

そのため、被害者(告訴人)が、費検察審査会に不起訴処分の不当を申し立てたところ,神戸検察審査会はこの4月に起訴相当という議決をしたという。そのため、法律上は、神戸地検は再捜査をすることになった。

ところが9月28日に急に神戸地検から遺族に説明をしたいと連絡が入り,再度不起訴処分とするという説明があったという。

遺族や被害者の立場からみると、ろくな再捜査をした形跡もないという。現場担当者だけに罪を押しつけ,トカゲのしっぽ切りをする姿勢に代わりはなかった。

遺族は激怒じたという。

検察審査会から戻された事案について、どの程度、真摯の捜査がされたのかを明らかにした上で、法的な判断として「不起訴」にするしかないというような懇切丁寧な説明はなかったようだ。

この説明をした神戸地検次席検事、刑事部長、担当検事、公判部長、公判検事だったという。検事正から直接説明を受けたいと遺族は主張したが、検事正は、でてこなかったという。

最高責任者である検事正は、この30日で退官し,新宿で公証人となるという。

そして,この天下りの日直前に合わせて,不起訴とし,一件落着としたのではなかろうか。


感 想

警察と検察の「手打ち」ということが、「半落ち」という小説で詳細に出てくる。この事件でも、「警察」と「検察」で手打ちがあったと勘繰るのは、やはり、勘繰りすぎということだろうか。

しかし、前述のような会場の設営ということから、被害が拡大したとするなら、やはり、警備の最高責任者が法的責任を負うべきではないのだろうか。