独立行政法人住宅金融支援機構の恐ろしい住宅ローン引落のやり方!
給与振込口座から住宅ローン引落をするな!

2011年01月05日

預金口座からの自動引き落としのやり方!
毎日、引落をかける?

 預金口座からの自動引き落とし、債権者にとってこの上なく便利な制度である。
 アメリカのカード会社は、日本のような口座からの自動引き落としをなんとかしたいと念願しているという話を聞いたことがある。アメリカでは、毎月の支払の明細をカード保持者に送り、カード利用者が、それを確認し、間違いなく、自分が利用し、支払をしなければならないことを確認した上で、支払をするということになっていると聞いた(支払のための小切手を切る)。
 日本では、契約時に、自動引き落とし口座を指定させると、そのカードがどのように利用されても、毎月、自動的に引き落とされてしまう。妻が、勝手に、夫のカードを利用するということなどが、日常茶飯である。
 また、クレジット会社の加盟店が、クレジット契約を悪用することも容易にできる。妻が、勝手に、夫の名義でカード契約をし、夫は何も知らない間に、借金ができてしまう。そんなことは知らないと主張しても、「あんたの口座から毎月引き落とされているから知っているはずだ」と反撃される。
 しかし、毎月、自分の利用についての明細をみて、自分がどれだけ支払わねばならないのかを確認するということになれば、カードが不正利用されたり、知らない間に自分名義のカードが作られたりすることは、防止できる。
 よほど、日本人は、人がいいようだ。こんな当たり前のことについても、誰も文句を言わない。
 それでも、約定返済日は、きちんと決まっている。
 あるカード会社は、毎月27日に引き落とすことになっている。そして、27日に引落ができなかったときは、翌月の10日に引き落とされる。
 それでも、引落ができなかったときは、書面による督促へと移る。
 クレジット会社は、引落口座を開設している金融機関に、引落日に引落の依頼をする。
 従って、引落日以外に、知らない間に引き落とされるということはない。
 しかし、独立行政法人住宅金融支援機構は、住宅ローンの引落ができなかった場合は、その後、毎日、何時でも、預金残高があれば、自動引き落としができるようにしているのだという。
 そうすると、今回のAさんのように、ボーナス払いの自動引き落としができなかった場合、その翌月から、ボーナス払い分以上の残高が、口座にあれば、その全額が引き落とされることになってしまう。
 住宅ローンのボーナス払いは、多くの場合、毎月の給料の額より多い、従って、ボーナス払い分が引き落とされることはないが、たまたま、なんらかの理由で、ボーナス払い分より多い残高が、あれば、ボーナス払い分全額が引き落とされるということになってしまう。
 Aさんのような思いをした人は、何人もいるのではなかろうか。

 給与振込口座についての法的保護が早急に検討されるべきである。


書類の色が変わる?
どれだけ遅れたら、書類の色を変えるのか?

 Aさんは、12月2日時点では、12月1日に支払わねばならない毎月の住宅ローンの約47,000円しか遅れている分はなかった。
 それでも、独立行政法人住宅金融支援機構は、白い紙に印刷した「期日厳守のお願い」なる書面を送ってきた。
 それから、丁度、1週間たったとき、今度は、薄いピンク色の紙に印刷した内容は全く同じ「期日厳守のお願い」なる書面を送ってきた。
 債権者が、送ってくる書類の台紙の色は、最初は、白、その次は、ピンク、その次は、青、最後は、赤とか、色を変えて送ってくる。
 それにはそれなりの基準があり、それに従ってやっているのだと思う。
 しかし、わずか1日しか遅れがない状態で、「期日厳守のお願い」という書面を送り、その7日後には、「債権管理グループ」という名称の部署から、薄いピンク色の台紙の書面を送ってくるなど、あまりにもひどすぎるのではないか。
 自動引き落としができなかった人に対して、高圧的に対処するだけではなく、「なぜ、約定返済ができないのか?」を問うべきではないか。

独立行政法人住宅金融支援機構業務取扱店から回答

 独立行政法人住宅金融支援機構業務取扱金融機関である釧路信用組合は、「独立行政法人住宅金融支援機構の意向に従って対応する」旨の回答をしてきた。
 しかし、給料日に、給料が振り込まれたが、独立行政法人住宅金融支援機構の住宅ローンの引落により、預金残高が1万円程度しか残らないということは、独立行政法人住宅金融支援機構は、わからない。
 それが、わかるのは、口座を開設している金融機関のみである。
 給料の振込口座となっている金融機関は、このような場合、どうするのだろうか。
給料の振込口座であることを知悉している金融機関の責任はないのだろうか。