住宅ローンの条件変更について、
北洋銀行の硬直した対応?

2009年 2月13日

 住宅ローンは、20年以上という長い間かかって支払うというものである。
 S氏は、もともと、住宅金融公庫からお金を借りていたが、北洋銀行から、金利が安いので借り換えるように勧められて、北洋銀行に借り換えた。
 北洋銀行に借り換えてから、懸命に返済を続けていたが、同居している息子が失業したことから、約定返済が困難になった。
 S氏は、現在の手取りは、13万円程度である。月々の支払は、25,173円である。
 ボーナス払いが年2回、合計で約27万円ある。ボーナス払いができないのだ。

 S氏は、平成22年1月から年金の支給を受けられる。その額は、月約14万円である。
 平成21年、一年間だけ、ボーナス払い分を平成22年に回してもらえば、十分支払っていける。

 S氏は、北洋銀行に対して、平成21年分のボーナス払いを、平成22年の2月、4月、6月、8月に各7万円支払うというような条件変更してほしいと頼んだ。

 しかし、北洋銀行は、そのような条件変更には応じられないと回答してきた。

 S氏は、財務事務所に、住宅ローンの条件変更について、問い合わせた。
 財務事務所は、柔軟に対応するように指導しているという。
 具体的に話しをしたところ、そのように確実に収入が増えるという場合には、条件変更を認めてくれるのではないかと言われた。

 しかし、北洋銀行は、条件変更を認めないという。
 住宅ローンというような長期にわたる支払が続く契約について、借主の立場を理解した柔軟な対応がなぜできないのか。

 このまま約定返済ができないということで、競売となれば、S氏夫婦は、住むところを失ってしまう。

 住宅ローンについての借主の立場にたった適切な条件変更をするよう政府は、金融機関を指導すべきではないか。