国民生活センター
「多重債務問題の現状と対応に関する調査研究」を発行
「緊急提言」を提案
2006年 3月 28日
国民生活センターは、現状の申告な多重債務問題を解決するための緊急提言を出した。目次は、次のようになっている。
第T章 多重債務問題の現状と課題
1 深刻化する多重債務問題
(1)増え続ける多重債務者
(2)多重債務者のおかれた深刻な状況
2 構造的に生み出されている多重債務者
(1)サラ金等の営業実態−違法な高金利
( 2)サラ金等の金利は家計を破綻させる
(3)サラ金等の営業実態−過剰融資・厳しい取立て
(4)構造的に生み出される多重債務者
3 あるべき金利規制
(1)厳しい金利規制の必要性
(2)最低限必要な規制
(3)金利規制緩和論について
(4)判例の流れについて
4 最後に
第U章 多重債務者に関する実態調査
T 調査概要
U 調査結果
U−1 消費者金融などからのはじめての借入れ
U−2 返済が困難になった状況
U−3 現在の借入れ状況
U−4 消費者金融、信販会社、商工ローン等からの借入れ
第V章 家計債務返済の現状と返済シミュレーション
1 はじめに
2 標準家計における債務返済の現状
3 返済シミュレーション
4 問題点と課題
第W章 行動経済学から見た多重債務者
1 はじめに
2 過剰債務現象と主流派経済学
3 行動経済学による説明可能性:双曲割引と金額効果
4 双曲割引はなぜ起こるのか? 神経経済学的説明
5 おわりに
第X章 消費者の債務問題と家計管理教育の取組み
1 消費者破産
2 ペイデイローン−イリノイ州の状況を中心に
3 債務問題解決のための取組み
第Y章 多重債務の問題に関する提言
次のような提言をしている。
1 借り手の返済能力を超える過剰融資の防止
2 「グレーゾーン金利」の廃止と上限金利の利息制限法金利への統一
3 債務に関する消費者教育の充実
この本は、非常によく現状を分析し、多重債務問題が、単に、個人の問題としてではなく社会的な問題として、国が、緊急に取り組まねばならない問題であることを強く指摘している。
多重債務問題の現状と対応に関する調査研究
定価1000円
電話 03−3443−8668
独立行政法人 国民生活センター