「アイフル被害対策全国会議」結成される!

 北海道新聞平成17年4月17日付けは、「アイフル被害対策会議」の結成について次のように報じている。

 消費者金融大手アイフル(京都市)の厳しい取立てや不当な連帯保証契約で被害が相次いでいるとして、消費者問題に取り組む全国の弁護士や司法書士が中心となり、16日、「アイフル被害対策全国会議」(代表・河野聡弁護士)を発足させた。

記者会見した河野弁護士は、18日に近畿財務局に対し、同社の貸金業登録取り消しを申立てることを明らかにした。

 河野弁護士は「多重債務者向けの不動産担保ローンに力を入れ、保証人になった親族の不動産などから債権を回収しているが、保証契約時の意思確認が不十分なケースが多い」と指摘。チワワを使ったテレビ各社に放映自粛を呼びかける考えを明らかにした。

同日午後、京都市内で開かれた設立集会には約200人が参加。大分県内で2002年9月、同社社員が認知症状態の男性に連帯保証させたケースなどが紹介された。また、多重債務者支援団体との電話交渉で、同社社員が「金融監督庁でも野球の監督でも連れて来い。ばかたれ」「おら、このやろう、お前らなんてつぶすのなんともねえんだよ」と怒鳴っている録音テープも公開された。

 全国会議の連絡先はTEL 097−535−1116。

 アイフル本社は「担当者が不在なので、コメントできない」と話している。




感想

アイフルの不動産担保ローンで驚いたのが一つあった。

 夫が借金癖があり、何回も家族や親族が借金を返済していたところ、唯一の財産である居住用の不動産に根抵当をつけて、アイフルからお金を借りていることが発覚した。妻と2分の1ずつの共有登記となっていた。妻は、絶対に自分はそんなことをしたことはないと断言した。

 妻の共有持ち分について、夫が妻に無断で契約したのかと思って調べたところ、夫の共有持ち分についてのみについての根抵当権設定となっていた。

 通常は、共有持ち分を有している関係者全員で根抵当権を設定する。それは、最終的に約定返済が不能となった時には、トラブルが発生することが明らかだからだ。

 妻に内緒で何回も借金をしていることは、アイフルの社員はそれまでの取引から明らかなのだから、共有持ち分を有している妻に内緒で、さらに、不動産担保ローンで多額の融資をすることは非常に問題だと、当時、アイフルに書面を出したことがあった。

 「おまとめローン」と称する不動産担保ローンは、アイフル以外にも、CFJ(旧アイク・ディック等)、レイクなど多数の会社が行っている。因みに、武富士の武井保雄元会長は、「おまとめローン」と称する不動産担保ローンについては、厳しく批判している。しかし、武富士は、不動産担保ローンで完済した客に対して、すぐに「再の掘り起こし」称する融資を行っている。