読者の声 〜 NTT代理店の訪販について
NTT代理店による異常勧誘について次のようなメールが寄せられた。
NTT代理店の訪販についてはじめまして。先生のHPは勉強のために時々読ませていただいています。今日、NTT商品の販売店のリース電話機のことが載っていましたので、多少なりとも書きたいと思ってメールしました。 私の窓口にも、3年くらい前から自営業者から、たびたびこの保守点検付の高額リース電話の相談がきています。 事業者といってもほとんど、漁業とか酪農とか銭湯、牛乳販売店、寺、家族でやっている葬儀店など、「クレジット」と「リース」の違いなんてわからないような所が狙われています。 数年前なら「黒電話が使えなくなる」などでしたが、いまは「電話料金が安くなる」「インターネットが高速になる」など情報化にかかわるセールストークが多いようです。勧誘を受けている人は高齢な方が多く、NTTと誤解していたり(電話業者も誤解していることを知っていて話を勧めていたり)、デジタル用語をたくさん並べられて意味もわからず、契約が必要と誤解したり、そんな中で契約しています。 リースの契約書をみても「個品割賦」と思っている方が多く、72回、84回と書いてあってもリース総額が書いていないこともあり、高額契約していることにも気がつかない人がほとんどです。 また先生が指摘されているように、前のリース契約を再リースなどとうたって、2重払いになっていたり、前の分は解約手続きしておくと書いていながら、手続きをしていなかったりというのも見たことがあります。 相談する方は、自分のところの契約が事業者契約という認識がなく、「クーリングオフしたい」とか「消費者センターで交渉してほしい」などといってきますが、ほとんどの消費者センターでは、「事業者間契約なので消費者相談窓口では取り扱えない」といって断っていると聞いています。しかも、ほとんどの業者が、「アンケート」「確約書」などをとって「NTTとは違う」「この契約は事業者間契約だ」などというところに、ALL ○をつけているのだから、問題はないとつっぱります。 NTTの代理店を統括している部署の担当者は、苦情を申出れば、代理店を呼び出して、事情聴取や注意などしているようですが、その場限りなのか、苦情件数はあまりかわらないような気がしますし、そうした代理店にNTTのOBが社長になっている業者もあると聞いています。 センターのいくつかの窓口では、「実態が消費者契約とかわらないのだから」と解約交渉に入っていますが、こういう窓口は多分少数だと思います。 セツデンキなども同様の対応になっていたはずで、こういう小規模事業主というのは、知識もない中こうした商法の餌食になりがちで、こうした相談があるたび考えてさせられていました。 先生がこうした問題を取り上げてくれてとても心強く思います。今後の展開も是非HPで公開していただきたいと思います。
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