宮崎県警察本部「公開質問状」受け取る!
私は、3月19日午前11時30分、宮崎県警察本部に出かけた。ジャーナリストの北田明子さんと、地元で日掛け被害の救済に努力しておられる池田さんと一緒だった。19日は、日曜日のため夜間受付から警察の中に入り、当直指令に面会した。「釧路からきました弁護士です。」と切り出したところ、怪訝な顔をしており、約30分待たされたが、「預かります」と言って、公開質問状を預かってくれた。私は、正直、「受取を拒否される」と思っていた。
これも、全国各地で巻き起こっている警察不祥事等により、「こわもての警察」から、「市民に愛される警察」への脱皮の一つだろうか。
19日午後1時頃から、宮崎の後藤弁護士と一緒に、日掛け被害者からの事情聴取を行なった。
マスコミ対応は、すべて、後藤弁護士にやっていただいた。
事情聴取後、NHKの記者を含む地元の記者からの質問があった。
NHKの記者からの質問には、驚かされた。
「午後9時以降でも、正当な理由があれば、請求はできるのではないですか?」
「あのね、午後8時にロイヤル信販の社員が二人で請求にきて、その請求に耐えられなくて、110番をして、警察官が来て、それからも、保証人をいれなければ帰らない、と言っているのよ。それが、正当な理由がある請求だと言えるの?」
「借りたものは返さなければならないですよね」
「そりゃそうよ。でもね、借りた人本人に対しても、住居の平穏を害するような取り立てをしてはいけないというのが、貸金業規制法の取り立て規制よ。まして、この人は、保証人なのよ。保証人のところにきて、さらに、もう一人保証人をいれろというのが正当だというの?」
それでも、納得しかねる顔をしていた。
「マスコミさんが、そういう意識では、日掛け業者もやり放題だよね。警察官立会の下に、新たな保証人をとれるわ。マスコミさんは、正当な業務だと認めてくれるわ。宮崎はいいとこだね」
私は、はしなくも、声を荒らげてしまった。
私は、この後、ロイヤル信販の請求の様子が、隣近所の人に聞こえるのかどうかを確かめるために、ロイヤル信販が警察官立ち会いの下に新たな保証人をとったという家に行った。
その家は、5軒長屋のような借家で、玄関が、車庫になっているという形態だった。玄関の外、車庫の中で、ロイヤル信販の社員が請求をしたというが、その声は、隣近所にまる聞こえだった。
警察は、この公開質問状に対して、どのような回答をしてくれるだろうか。